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なんで、0で割れないの??

おはようございます。
今週の土日は久々に晴れましたね☀️
散歩や洗濯、スポーツ日和ですね(^^)v

さて、今日は本業である算数・数学の話をしようと思います。
僕は、数学に対して特別な自信があるとか、
寝食を忘れて計算に勤しむタイプではありません。

その数学凡人である私が
「へぇ〜。なるほどなぁ〜」
「ふむふむ。面白いなぁ」
と思った話を紹介しようと思います。

これは、子供たちの食いつきも良いです。
なかなか身を乗り出して参加してくれます。

「何故、0でわれないのか」

という話です。
対象学年は、小学校3年生からです。
中学生でも、なんなら大人でも興味を持てる話題かと思います。

(1)6÷2=3
(2)0÷5=0

これは、良いですよね。
実際に小学校の教科書にも載っている問題です。

(1)は、単純明快わり算の問題。
6個のリンゴを2人で分けたら、一人あたり3個です。

(2)のように、わられる数が0の場合は成立します。
0個のリンゴを5人で分けたら、一人あたり0個です。


ここでのポイントは、
元々リンゴがあったスペースからリンゴがなくなった
ということ。これが、わり算完了のサイン。

画像1

さて、

(3)4÷0 は、いくつでしょう。

0? 4? ∞?
など、中学生に聞いたら色々な答えが出てきます。

答えは、解なしです。答えがない。
そもそも式すら存在してはならない。

何故か。
先程の図で説明すると、

画像2

4個のリンゴを0人に配るわけですから、
元々リンゴがあるスペースから、リンゴが動きません。
つまり、リンゴが無くならない。

これは、わり算終了のサインではありませんから、
どんな数字も、答えになりえないということになります。


式で説明すると、
わり算は、かけ算の裏返しの計算です。

(1)6÷2=3  →  3×2=6
(2)0÷5=0  →  0×5=0

良いですよね。
(わり算の答え)×(わる数)=(わられる数)です。
(1)(2)どちらも成立します。

さて、
(3)4÷0 で考えてみると、

□×0=4

この□にあてはまる数が、わり算の答えです。
ありますか?
どんな数でも、0をかけたら答えは0になりますから、
□にあてはまる数は、無いことになります。

4÷0の答えは、無いのです。(解なし)

ですから、わる数が0の式は考えてはいけないのです。


もう少し深掘ります。
賢い子なら気づきます。

わる数が0のわり算でも、答えが存在する式があることに。

(4)0÷0 の答えはいくつでしょう。

これならどうでしょう。

先ほどのように、かけ算にして考えてみると、

□×0=0

この□に入る数字を探していけば良いんですよね。

あれ?0が入るじゃないですか。
では、0÷0の答えは0?

そうです、正解です。0÷0の答えは0です。

あれ?完全に矛盾していますね。
さっきから、わる数が0の式の答えは無いといっていたのに。。。


すると、頭が冴えてる人は気づきます。

おや? □×0=0 の□に、どんな数を入れても成り立つぞ??

5×0=0 、 –3×0=0 、 1.5×0=0 、 1/2×0=0 …

そうなんです。
□にどんな数字を入れても式が成り立ちます。

つまり、0÷0の答えは、なんでもいい。
ということになります。(解が無数にある)

ですが、算数・数学の世界で、答えが一つに決まらないことは
あってはならないこと。

ですから、0÷0という式も、考えてはならないのです。


いかがでしょうか。
まとめると、

【わる数が、0の式は考えることはできない】
 A÷0 →  □×0=A      (解なし)
0÷0 →  □×0=0      (解は無数にある)

ということになります。

子どもに、
「なんで 5÷0 の計算はやらないの???」

と聞かれたときに、答えられるとカッコいいかもしれませんね。
(答えられなくても何も困りません。笑)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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