壊してナンボ【Wuah日報】

飯を食いに行った時、毎回同じメニューを頼むヤツと、毎回違うメニューを頼むヤツがいるが、オレは毎回違うメニューを頼む派だ。だからしばらく行ってメニューに変化がなくなると、行かなくなっちゃう。

だってドキドキしたいもの。食べ物を通してもドキドキしたい！もちろん酒でもだ！

で。前から飲みたい飲みたいと思ってて、今年ようやく飲んで「これはすげえ！」となったのが、ブリュードッグのビール。

ブリュードッグはイギリスでクラフトビールを作っているブルワリーで、パンクなスタイルが特徴だ。

何がパンクって、氷点下で凍らせることでアルコール度数を高めたビールをプロモーションするため、マイナス30度の冷蔵庫に裸で入って動画にしてブログに載せたり、車にはねられたリスやイタチの死体をビールのパッケージに使ったり、ロシアの同性愛者制作を批判するキャッチコピーをビールのラベルに載せた上、プーチン大統領の写真と同じ構図の写真（しかも上半身裸で馬に乗っている）をブログに載せたり…といった過激な行動。まさに常識をぶっ壊し今を作り替えるプロモーション。広告代理店に金を握らせて動向ってヤツじゃない。

なんだよイロモノビールかよ…と思うのは早漏だ。ごめん間違えた早計だった。

ブリュードッグのビールは美味い。日本のビールしか飲んだことがない人だったらまず間違いなく「これがビールか？」と思う味。…とはいえ最近は日本でも気軽にIPA（インディアペールエール）とか飲めるので、特徴的なクラフトビールを飲んだことがあるという人もいるだろう。だが、そうだとしてもブリュードッグの芳醇な味、鮮烈な香りには打ちのめされるハズだ。

ビールに抱いていたクソッタレな常識を、まさに、ぶち壊される。飲んだ後は世界が変わって見えるハズだ。

自分の世界がぶち壊されるってのは何歳になってもイイ。なぜなら、この世にまだ可能性があることに気づかされるからだ。今自分が「最低」と思っていることは覆せる可能性があるし、今自分が「最高」だと思っていることですら、その先にもっとグレーテストな「最高」があるんだぜ？