#13 折りたたみ自転車で、雨中ライド60㎞@沓吾郎キャンプ場からの帰り道
朝からポツポツ。これは降るな・・・雨です。折りたたみ自転車で、輪行ソロキャンプしています。そして2日目の朝。
どう見ても降り出しそう。楽しかった昨晩はすっかり記憶のかなた。朝ご飯を簡単に済ませて、早々に撤収作業を開始します。
キャンプだけであれば、ほどほどの雨であれば、それはそれで楽しいもの。しとしとと、雨音が好きな人も多いはず。
(帰ってからグッズを乾かすのは面倒だけど・・・)
でもサイクリングに天気は大事だな、と思いました。
1日での最長不倒距離を目指すために、土浦駅までの60㎞のサイクリングをプランしたのですが、初めての雨ライドになりそう。朝から憂鬱です。
まずはキャンプ場からJR水戸線の岩瀬駅まで20㎞ライド。そこから40kmのつくばりんりんロードで土浦駅に向かいます。土浦駅からは電車で帰るプラン。
筑波山を眺めながら、気持ちの良いサイクリング計画のはずだったんですが・・・
今回スタート時点から、まったくテンション上がりません。友部駅から輪行で帰るという手もあったんですが、気合というか、意地で出発です。
そしてスタートしてすぐに霧雨と雨が交互にやってきました。
あっという間に涼しいを通り越して、少し寒いくらいです。
とはいえ、こういうこともあろうかと、終着点を土浦駅にしています。
なんてたって、土浦駅ではシャワーが浴びれるですよね。
雨にぬれても大丈夫なように、着替えも余分に上下(シャツにズボン)と、下着をひと揃え持ってくるという周到さです。
それもあって、持ってきたレインポンチョは使用せずに、カバンに突っ込んだまま走ります。だったら何のために持ってきたのか?!
こんなに無駄に用意するから荷物増えるんだけど・・・
かなり雨のことも考えていたとはいえ、最初の1時間は、自分がすごいみじめ、とまではいかなかったけど、寂しい存在のように感じてました。
田舎のアスファルトは整備されていない場所も多く、水たまりが多いです。
車道を走っていて、水たまりを避けようがない個所も多いです。
分かってて水たまりに突っ込む虚無感!車輪カバーというか、泥除け(フェンダー)は自転車に装備していないので、下からも水や泥が跳ねあがってきます。
雨が打ちつけてくるし、肌寒いし、トラックや自動車に追い越されるときに水しぶきも受けるし。
なんでこんな苦行やねん!
でも「人間とは慣れの動物」とはよく言ったもの。もうええわ。と良い意味で達観状態に入りつつあります。頭が真っ白状態。瞑想しながら走ってる感じ(笑)
途中からJR水戸線と並走しだして、元なんちゃって鉄道オタクの血がふつふつと湧いてきます。
電車は1時間に2本(上り下りで1本ずつ)しか通りませんが、線路を見ているだけで幸せです。
途中で二か所の駅に寄り、記念撮影。
そして、出発から1時間半後の10時15分には岩瀬駅到着です。
ここからは、ついに念願の旧筑波鉄道線、信号がほとんどない歩行者自転車専用道路です。その名も「つくばりんりんロード」!
(信号がないとはいえ、生活道路との交差点が結構あって、頻繁にスピードを落とさなくてはいけませんでした。念のため。)
ここら辺からだいぶテンションが戻ってきた感じ。
残り40kmを駆け抜けようと、がっつりペダルを回します。
これが良くなかった・・・
あとで、ガス欠になってしまいました。
そして雨のせいなか、そもそも人気がないのか、だれもいない・・・
ひたすらまっすぐ平らな道を漕ぎ続けます。
たまに昔の駅の名残を通り過ぎて、少しだけ時代を感じます。
ただこの日はほとんど景観もなく、左手に霧のかかった山々、右手には田んぼが広がります。
ご丁寧に筑波山が見える写真スポットまで用意されているのですが、残念ながら本日は見えません・・・
景色もなく、人もいないし、前傾姿勢を取りスピードを上げます。ぐんぐんぐん。
途中信号のない交差点も多く、たまには一旦停止。Stop and Goもキビキビとこなします。
ペダリングでは、引き上げの際の力も使おうと、変なとこに力を入れたら、ふくらはぎが攣りそうになった・・・
と、快調に飛ばしていると、突然なのか徐々にだったのか、急激にペダルがこげなくなってしまいました。
身体に力が入らなくなって、アップアップ状態です。まったくスピードも出せなくなり、自分でもびっくり。
まさかハンガーノックってやつ?!まさか?!
よく考えたら、雨のせいもあってほとんど休憩なしで(ベンチが濡れてた)、ここまで40km弱を走っていました。
しかもいつもは携帯しているお菓子のミックスナッツ(補給食のつもり)も持ってくるのを忘れ、水だけで3時間弱走っていた状況。
自分を過信しすぎた。どこまでも走れると思ってた。
時間も11時半だったので、ご飯食べて休憩できるところを探します。あった。近くにラーメン屋!
にんにくがっつりのラーメンを食べて、スープも完飲!がぶがぶ水も飲んで、生き返った!!
あまりにしんどくて、ラーメン写真を撮り忘れました。
もう残りは20㎞。右ひざに小さな痛みと、お尻に大きな痛みを感じますが、ひたすら前進。
雨も上がってきたけど、でもしんどい。
単に体力不足なのか、でも以前走った50kmライドはこんなにしんどくなかったのに何で?!市街地を走る場合は、頻繁に信号で止まったりしてたからかな。
なんでこんなしんどいねん。と一人で毒づきながら、ようやくゴールが近づいてきます。
途中でハンドルの高さを変えられることを思い出し、一番高い設定にしてひたすら走ります。
ここまで走って、旧筑波鉄道線の40kmの感想
たしかに初心者向けだと思います。物理的には。
平坦基調だし、車は通らないし、道に迷わないし。
でも、この景観の変化のなさって、どうよ?!雨を差し引いても、あまりにも単調過ぎない?!
ずっとおなじ風景です。感覚的には40kmのうち90%以上が、右に田んぼ、左に山々。最初の30分はよかったけど、さすがに食傷気味。
タイム計測とか、スピードを競うのなら良いかもしれないけど、ポタリング目的だけで40kmは厳しいかも、と感じてしまいます。
心と時間に余裕をもって、歴史的な真壁エリアとかを寄り道すると楽しいのかもしれません。
本来そうすべきだったかも。でも、寄り道が過ぎると距離も伸びるし悩ましいです。
土浦駅まで残り3km時点でもこんな感じ。
そして出発から5時間弱(ラーメン込みの時間です)。
へとへとで土浦駅到着。
土浦駅では、前回のキャンプ場からの帰り道と同じです。
プレイアトレでシャワーを浴びて、家族に内緒で特急で帰りました(笑)
特急代は1000円ちょっとなので、許してね。
最後に不思議なこと。
あんなに走るのが辛くてしんどかったのに、帰りの特急の中では、また走りたくなってました。
実際に品川駅からの帰りの自走では、あえて遠回りして、隣町経由で自宅に帰りました。
相変わらずお尻は痛いのだけど。
不思議なことがあるもんだ・・・。
おわり