腐れ縁。
思えば、2002年の夏から続く、ガイナーレ鳥取との20年ほどの縁だ。
他にもシンパシーを抱いているチームはある。だからガイナーレ鳥取一筋かと言われると、そうでもない。
だが、別に推したいんだから勝手に推してるに過ぎない。自分とガイナーレ鳥取とはそういうつきあいをしているつもりだ。
おかげでクローゼットの肥やしが貯まる一方だ。だが、何だかんだ言いつつも、まだコレクションは終わりそうな気配がない。ホント、バカじゃないかと思ってしまうが、こればかりはもう仕方がない。
この20年の間、いろんな試合を見てきた。
主にホームがメインだが、昔はアウェイにも時々行った。岡山での痛快な勝利は忘れがたい。
アウェイで耐えに耐えた挙げ句に何とか1点をもぎ取って勝利につなげた。我が方は大盛り上がりだった。
今ではJ1に手が届かんとするファジアーノ岡山と、JFL時代にはこんな熱い試合ができていたのだ。
その後、Jリーグに参入して陰陽ダービーなんて銘打って試合を何度もやったが、やはりこの時の思い出は強い。
その後、Jリーグに参入してからもいくつかの試合を経験してきた。中でも2011年6月19日の湘南ベルマーレ戦は強い思い出だ。
湘南ベルマーレは昔からそれなりに応援してきたチーム。自分にも強い思い入れがある。
じゃあ、湘南のゴール裏行けよって話になるが、自分は一も二もなく鳥取のゴール裏にいた。結果、見ての通りのスコアになった。
これには正直なところ、ぶったまげた。今でも、どうしてこういうことになったのかわからないでいる。
河野太郎さんがよく言うお馴染みのフレーズを借りるなら、まさにこの試合に関しては、ガイナーレ鳥取が「圧勝」した。
だが、そんな甘美なJ2時代を経て、結局ガイナーレ鳥取はJ3の住人となり、もうそろそろ10年にならんとしている。
もちろん、その間に浮上の契機を探り、ことによってはそれができるところまで行きかけたこともある。
今でもJ3に行ってからのチームでは、間違いなく最強クラスのチームだったと思うこの2018年モデルのガイナーレ鳥取。
この試合の頃は、既に監督が須藤大輔氏(現・藤枝MYFC監督)に代わっているが、前任の森岡隆三氏時代から積み上げてきたものが、このモティヴェーター監督によって開花していたと思う。
残念ながらJ2への返り咲きはならなかったが、それでもガイナーレ魂ここにありというところは存分に示せたと思う。
ガイナーレ鳥取が試合前に掲げる10個の魂。
俗にガイナーレ鳥取10SPIRITSというものがある。
自信
オープンマインド
全力
フェア
敬意
感謝
向上心
切磋琢磨
創意工夫
挑戦
これからも、この10SPIRITSとともに、ガイナーレ鳥取は彼らなりのサッカーを追求していくのだろうし、自分もそんな彼らを何となく追っかけていくのかもしれない。
前身のSC鳥取から数えて20年近くの腐れ縁みたいなものだ。今、中心的に応援活動に勤しむ人たちには、これからも盛り上げていただきたいが、自分は自分なりのやり方で、ガイナーレ鳥取を側面支援できたら良いかな、と思っている。
何だかんだ言って、ガイナーレ鳥取は自分みたいなものぐさで飽きっぽいような人間をそういう気にさせるチームなのだと言えるのだ。
たぶん、この先も、自分はガイナーレ鳥取と程良い緩さでつきあいを続けて行くと思う。少なくとも自分が彼らから興味を無くすまでは。
ただ、それが何時のことになるかは、全く想像がつかない。