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問題解決あるあるコラム#53:言葉と体はつながっている

こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。

問題解決あるあるコラム第53回のテーマは「言葉と体はつながっている」です。え? 「言葉」じゃなくて「心」じゃないの? と思われた方も多いと思います。その通り、「心と体」はつながっています。それを前提に、今回は「思ったこと」を行動に移すためには何が必要なのか? について考えていきたいと思います。


「頭の中」と「体」はつながっている?

気持ちが憂鬱だとお腹が痛くなったり、頭痛がしたりします。逆に体の調子が悪いと気持ちも沈んでしまいます。確かに「心と体」はつながっているように思えます。今回考えるのは、このような「心と体」の「心」ではなく「頭の中で考えたこと」から「音」として出てくる「言葉」についてです。頭の中で考えた=「想像した」ことは、必ずしも「体」で表現できないですよね。頭の中でだけなら、誰でも一流のアスリートであり、ミュージシャンであり、クリエイターです。でも実際は……残念ながらそうではありませんね。

「思っている」だけでは達成できない

アスリートやミュージシャンは極端な例でしたが、例えばあなたが次の週末、地元の草野球に出場することになっているとします。頭の中でだけならいつだってエースで4番です。野球じゃなくてサッカーなら毎回ハットトリックの大活躍です。でも、それって頭の中で「思っている」だけでは実際に達成できませんよね? じゃあ頭の中のそれ、実現させるにはどうしたらいいですか?

「行動」しないと可能性はいつまで経っても「ゼロ」

「そんなの絶対無理」といって諦めますか? 確かにあまりに実現可能性の低い「想像」は「妄想」であって可能性の「か」の字もないかもしれません。でも、どんなことでも可能性を測るためにはベースラインが必要です。「現状」「現実」ってやつです。これが明確になって初めて、頭の中の「想像」を「目標」に置き換えた時の両者の「距離」が測れるようになります。「行動」しないとこのベースラインが生まれないので、いつまで経っても可能性は「ゼロ」のままです。

「思っただけ」で満足してしまっている?

しかし、多くの人がこの「想像」を実現するための「行動」を開始しません。可能性「ゼロ」の状態を維持し続けています。なぜでしょう? 「絶対無理」だからでしょうか? そうではありません。「無理」かどうかはやってみなければ分かりません。この、「やってみなければ分からない」の前に「何をやればいいのか分からない」から始められないのです。分からないので、「想像する」→「無理」→「行動を開始しない」という「決断」をしてしまっているのです。要は「思っただけ」で満足してしまっていることと同じです。

始めるには口に出す

では、「行動する」にはどうしたら良いのでしょう? 答えは簡単です。それは「口に出す」ことです。どんな荒唐無稽な目標でも、自身の口で発することで実現可能性が生まれます。なぜなら、目標を口に出すと無意識の内にその目標が達成されたと判断できる「成功条件」が生まれるからです。この「成功条件」は、抽象的な「目標」と比較して「具体的」かつ「実現可能性の高い」項目が想起しやすいため、行動に繋がりやすいのです。エースで4番なら、その条件は何ですか? 例えば「完封勝利」と「打点を稼ぐ」ことがその条件だとします。ならば、「打たせて取るタイプなのか、三振を取るタイプなのか」を考えますし、「打点を稼ぐには長打率」を上げなければなりません。

「失敗リスク」を越えた先に「成功」がある

こうして「成功条件」を考えると、その「条件」を満たすために必要な「具体的な行動」が明確になってきます。「必要な行動」が具体的であればある程「実現可能性」が高まり、行動をする「動機」が高まります。この「動機」に背中を押されて行動が生まれると、行動によって「実現可能性」がさらに高まり「目標」に近づくためにさらに「動機」も「行動」も高まる、という好循環が生まれます。「口」に出す前は「口に出して失敗したらどうしよう」という「失敗リスク」から逃れようとして「行動を開始しない」という選択をしてしまい勝ちですが、その「不安」を乗り越えて目標を「口」にすると、その目標達成を「正当化」するための「成功条件」を探そうとし、それによって「行動」が生まれ「成功確率」が高まります。そして、もうお気づきだと思いますが、この「成功条件」こそが「目標=KGI」を達成するための「KPI」となり、活動を押し進める原動力となります。

まとめ

いかがでしたか? 我々は無意識の内に「リスク回避」を優先してしまい自分の目標を設定することを避けてしまいますが、敢えて目標を声に出して宣言することで、今度は別の「発言が失敗した時の正当化をしなければならない」という「リスク」を回避する思考が生まれます。そのため、「成功したといえる条件」を自ら生み出し、この新しく生まれたリスクを回避するために力を発揮するようになります。その結果として「目標」が達成できる可能性が高まります。同じ「リスク回避」能力でも、使い方によって「現状維持」と「目標達成」という真逆の結果が生まれるのです。「口に出して言う」という、こんな単純なことだけで結果が変わるのです。皆さんも、自分の「リスク回避能力」を信じて目標を「口に出して」言ってみてはいかがですか? 口に出すことで、自分の中に「行動力」が生まれるのを体感できるかもしれません。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回のテーマは「言葉と体はつながっている・その2」です。
次回もお楽しみに! 

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