№5199:新コロ前後で「やるべきことの原理原則は変わらない」
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、昨日は「SPORTEC2021」で登壇してきました。
概要は以下です。
●テーマ:「コロナがもたらせた逆転現象―これからは地方・小規模・サービスの時代」
●キーノートスピーチ
「カーブス、コロナ下でも着実に回復へ―カギは『習慣化』支える『満足度を超えた絆の強さ』」
・齋藤 光氏 (株)カーブスジャパン 常務執行役員
●パネルディスカッション
・遠藤 一佳氏 (一社)スモールジム協会 代表理事
・久保 沙織氏 (株)LIFE CREATE pilates K・Surf Fit事業部 事業部長
・幕田 純氏 RIZAP(株) 教育開発部部長
・ファシリテーター:古屋 武範氏 フィットネスビジネス編集長
(企業名で恐縮ですが)カーブスさんとRAIZAPさんが登壇するので、会場は満員になると思い込んでいたのですが、若干の空席がありました。
LIFE CREATEさんもヨガ・ピラテススタジオを全国に77店舗展開しており、現在は入会ストップ状態。
私たちスモールジム協会も新コロ禍の中、9店舗を出店し、設立1年10ヶ月で現在20店舗のネットワーク。
この話を聞かないで何を聞くのかと。
相変わらず感度の悪い業界だと思います。
まぁ、感度が悪いからこそチャンスが生まれるので、それはそれでよいのですが。
で、パネルディスカッション。
※本日の内容はクラブビジネスさんのメルマガコラムに書いたことに加筆等しています。広く伝えたいのでどうかお許しを。
ディスカッションテーマの中に「新コロ禍がもたらせた気づき」というものがありました。
それに対し私は「当業界の問題点が露呈したことだ」とお答えし、以下の3項目を挙げました。
「ビジネスモデルが崩壊していること」
「現場を見ずに数字を追いかけていること」
「現場スタッフが疲弊していること」
説明は省きますが、各社はこの3課題をクリアしない限り、未来は厳しいと思います。
もっともこれらは新コロ前から存在していたことです。
私が代表理事を務めるスモールジム協会は2020年2月の設立です。
私たちはこれらの課題を解決するために同協会を立ち上げました。
その後、新コロ禍となるわけですが、その最中に9店舗を出店し、設立1年10ヶ月で現在20店舗のネットワークを築いています。
「本質を考えていったら新コロ後にも対応できるモデルになっていた」ということです。
新コロ前後で「やるべきこと、考えるべきことの原理原則は変わらない」と私は思います。
新コロ戦禍は「やるべきことをやってこなかったこと、本質を考えてこなかったことを露わにした」のです。
にもかかわらず、私には当業界企業の多くは未だに「本質」ではなく「カタチ」とか「業態」から入ってるように見えます。
例えば、DX。
DXの基本は「顧客満足の向上」にあります。
が、現実は「企業のシステム変革」をやっています。
これは本末転倒であり、企業側の自己満足です。
かつて撃沈したCRMのように「仏作って魂入れず」になることが確実です。
「業態」にしてもこぞって(中途半端に)参入した「24時間ジム」の多くが、現在、苦境に立っていることは周知の通りです。
これなども「自分たちはどうありたいのか」「自分たちはお客さまに何を提供したいのか」といった理念とか信念から事業をスタートさせていない結果です。
「儲かりそうだ」という不純な動機から他社事例の物真似をしたところでうまくいくはずがないと思います。
必要なのはいつの時代も「論語と算盤」。
これは「義利合一」とも言い換えられます。
そのやり方等が時代とか時流によって変わっているだけで、本質は何も変わっていないと思います。
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