№5936:「専門力」より「専門分野」
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2023年度内に全国30店舗体制見込み)。
さて、私はFBL大学の皆さんに「自分が何で誰の役の立つのかという専門分野を明確にすべきだ」とお伝えしています。
「専門力」より「専門分野」ということです。
が、多くの人は「専門力」を鍛えたり、資格取得すればなんとかなると思っています。
この考え方ではうまくいかないことは世の中の専門家たちが証明してくれています。
また、これほどまでに資格ビジネスが乱立しているにもかかわらず、うまくいっているのは主に資格発行側で、資格取得側はショボい結果に終わっているケースが大半なのも考え方が間違っているからです。
「自動車の運転をしたいから自動車の運転免許を取る」
これが正しいロジックです。
が、多くの人は「自動車の運転免許を取ったら、自動車に関する何らかの仕事ができる」と思っているのです。
仕事というのは「専門力」で実施するものではありません。
「自分が誰の役に立ちたいのか」「その際に何で役に立ちたいのか」という思いで実行するものです。
その際に必要となるのが「人の役に立つための能力」です。
これを「専門力」と言っているだけです。
もっとわかりやすく言うなら、必要なのは「人の役に立つための能力」であって「専門力ではない」ということです。
したがって、どれだけマーケティングを学んでも、どれだけ解剖学を学んでも「それを使って誰の役に立ちたいのか」ということが明確になっていない限り、習得した能力は行き場がありません。
「今はこれが流行っているから」的な動機も論外です。
最近なら「ピラテスが流行っているから関連資格を取れば働き先があるかもしれない」みたいな感じ。
こんな考え方が通用するほど世の中は甘くありません。
そもそも「何のために学んでいるのか」が明確になっていませんから、学ぶ姿勢も真剣にならないはずです。
こうなると学びの習得も悪くなります。
で、こういう人に限って「学んだのに効果がない」とか「金返せ」とか言い出すのです。
典型的な「我欲」だと思います。
「これをやるためにはこれが絶対に必要だ」
このような「信念」で学びと向き合わない限り、何をやっても、どんな資格を取ってもうまくいかないと思います。