№5385:「自己実現の欲求」より「他己実現の欲求」!
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こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、有名なマズロー5段階欲求説は、人間の欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階に分けることができるというものです。
言うまでもなく「生理的欲求」と「安全の欲求」が「物理的欲求」で、「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」が「精神的欲求」です。
日本という平和な国に生きる私たちにとって「物理的欲求」は、ほぼ満たされており、それを満たされた人たちにとっては「精神的欲求」が必要とされています。
これをビジネスと関連付けるなら、「物理的欲求」を満たす商品は単価が下がる傾向になり、「精神的欲求」を満たす商品の単価は上がっていく傾向になります。
後者には「付加価値」があるからです。
単価が下がる傾向になるということは低価格競争になりますから、必然的に巨大企業が有利になります。
よって私のようなスモールジムを展開するものは「精神的欲求を満たすビジネス」を行なっていく必要があるわけです。
この時、私は最上位に「自己実現の欲求」があることに疑問を持っていました。
また、その下にある「社会的欲求」「承認欲求」も「そもそも人として当たり前のこと」と感じます。
「社会的欲求」は「友人や家庭、会社から受け入れられたい」という欲求であり、「承認欲求」は「自分が他者から価値ある存在として認められたい」という意味ですので特筆すべきものではありません。
で、その上が「自己実現の欲求」では「すべてにおいて自分のことしか考えていない」といわれても仕方ないでしょう。
が、その後、マズローは「自己超越の欲求」を最上層に付け加えたといわれています(諸説あります)。
これはピンときます。
何故なら「本当の幸せ」とは「自分を越えたところにある」と思うからです。
「自分を越える」というと何やら宗教的ですが、私が言っているのはシンプルに「自分以外のところにある」ということです。
これは「利他的である」ということです。
言うなれば「自己実現の欲求」ではなく「他己実現の欲求」です。
日本の経営者とかリーダーと言われている人たちにはこの感覚が欠落していると思います。
かつ、従業員達も「自己実現型リーダ-」を「カリスマ性がある」とかいって崇拝してしまいます。
だから経営者だけがいい生活をして、従業員は薄給に泣くということになるのでしょう。
経営者の贅沢なんて「足るを知るレベル」で十分。
もっと「利他的」な「他己実現型リーダー」が増えていかないと、私たちの暮らし向きは良くなっていかないと思います。
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