№5245:「エコーチェンバー現象」という病気
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、昨日は「これからはネットワーク族しか生き残っていけない」と記しました。
で、それが理解できない人の大半は以下のように孤立していくと。
では何故そうなるのか?
答えは「エコーチェンバー現象」に陥るからです。
私はこの言葉を知りませんでしたが、先般読んだ本で示されていました。
「エコチェンバー現象」とは「同じ意見のもの同士でコミニケーションを繰り返すことによって特定の信念が強化される現象」です。
これは「あるある」どころではありません。
さらにヤバいのが「フィルターバブル」という症状です。
これは「エコチェンバー現象」より悪質性が高く「当事者たちは閉鎖的な村の中に閉じこもっている状態で、情報にはフィルターがかけられ、村の内側の人間には自分の意見と似通った人しかいなく、同じ意見しか言えないし見えない状態になっていること」です。
ちなみにこれまで私が嫌悪してきた価値観とほぼ一字一句同じというだけで、いずれもその本に書いてあったことそのままです。
「フィルターバブル集団」は現代ではカルト集団とかその類の排他的な組織が該当します。
このような集団や組織は信者の洗脳が解けないように外部からの接触を断ち切るのに忙しくなります。
そのため「隔離」という極端な手段をとる必要があるわけですが、これはなかなか現実的ではありません。
なので、日本の会社の大半が該当し推進しているのが「エコチェンバー現象」です。
こちらは外部の情報をキャッチすることができます。
ここで「そういう意見もあるのか」となればいいですが、そうはなりません。
「エコチェンバー現象」に陥っている集団や人は、自分たちと違う意見にさらされると「自分たちが正しい」という誤った信念を強化し、攻撃的になったりします。
その本では「エコチェンバー現象は人間の弱さに巣食う寄生虫で、もっとも悪質性が高い」と評されていました。
具体的にはワクチン反対派、特定のダイエット法、特定の食事法などが病状として挙げられており、すべて「極端な仮説(疑似科学)を用いて情報弱者をターゲットにしていること」が示されていました。
もちろんこういった閉鎖的なコミュニティの中でみんなで認め合いながらやっていくことはできるかもしれません。
それを「楽しい」と思うか「狭く寂しく偏った人生」と思うかは自分次第です。
と、このような指摘をしても「エコチェンバー現象」に陥っている人は「自分が否定された」としか思いません。
何故ならそれが「エコーチェンバー現象という病気」だからです。
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