№6195:中小企業が失敗していいわけがない
こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。
さて、人気テレビドラマのセリフに「私、失敗しないので」というのがあります(観たことはないですが・・)。これに対して有名な経営者は「失敗しろ」みたいなことを言います。失敗しないと成功できないと。が、私はこの「失敗歓迎」の言い回しに反対です。このことはFBL大学を通じて一貫して言い続けていることでもあります。
何故なら、生き残りをかけた中小企業で失敗など許されないからです。なので私は「10戦全勝を狙え!」と言い続けています。もちろん「失敗しろ」という言葉の裏に「リスクを恐れずに挑戦し続けろ!」というメッセージが込められているのは理解しています。だとしても私は「失敗しろ」という考え方が適用されるのは、大企業やスタートアップのようにリソースが豊富でリスクを分散できる環境下にある場合に限定されると思います。
中小企業のように資源が限られている場合、失敗は経営に致命的な影響を与えます。なので、リスクに対しては相当慎重に考察を重ねる必要があります。しかし、こんなことでは行動できないし、リスクを避けることが最善策とも限りません。逆の視点から言えば「小さな実験(リスク)」は中小企業にこそ必要ともいえます。
なので私は「失敗しないための最高の準備をすること」が、中小企業に求められていると思います。実際、「失敗歓迎」と言っている人は現時点で成功している人です。が、こんな人はごく僅かであって、現実は「失敗を恐れずに挑戦したら失敗した」という人の方が圧倒的に多いはずです。一握りの優秀な人は失敗から立ち直って「失敗しないと成功しない」と言うのでしょうが、多くの人は「失敗を繰り返す」のです。
かなり前のnoteに「私は1/100のやり方ではなく、100/100のやり方(できるだけ再現性が高いやり方)を考える」と書いたことがあります。前者は天才が進む道。後者は凡人(私)が進む道。優秀な人は「ビジネスに再現性などない」と言い放ちますが、その確率を高めることはできます。天才のやり方では凡人は勝てません。手前味噌ですが、このような考え方をしてきから、FBL大学から多くの独立起業者を輩出できているのだと思っています。
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