№6250:「任せた!」は「上司が自分で責任を取る」ということ
こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。
さて、よく「任せた!」という上司がいます。この「任せる」とはどういう意味でしょう。それは「自分が責任を取る」ということです。「部下スタッフではなく、上司が自分で責任を取る」ということです。このことを理解して「任せた!」と言っている上司がどれだけいるのか疑問です。
たいていの場合は「任せた=丸投げ」です。任せるだけの教育もしていません。かつ「任せた」の意味は「結果を出せ」です。つまり「任せた」の実態は「何も教えていないけど結果を出せ」ということです。これでは任された部下スタッフ等はたまったものではありません。何をどうすればいいかがわからなければ結果を出すことはできません。部下スタッフの結果が出ないのは上司の責任です。そう心得る必要があります。
当たり前ですが、任せること自体は悪くありません。というか必要です。大事なことは「どこまでを任せるか」です。ここには個人差があります。私は部下スタッフ等が「背伸びをすればできること」を任せるべきだと思います。できることを任せても成長しません。テストで例えるなら40点取れるスタッフには45点くらいの課題を任せる。70点を取れるスタッフには75点くらいの課題を任せるといったイメージです。この見極めをするのが上司の能力です。くれぐれも40点のスタッフに70点の課題を与えるようなことをしてはいけません。これがスタッフが病んでいく大きな原因です。
念のため補足しておくと、40点というのは「100点の基準に対して40点でいい」という意味ではありません。ここでの40点は、その人が現在の状態で最大限に頑張った結果を示しています。40点だからレベルが低いというわけではなく「(何点であろうが)その人にとっての100点」という意味です。ここで目標の45点に対して41点相当の結果しか出せなかったとします。ここで多くの上司は「何故、4点未達なんだ!」と怒り出したり、詰めたりします。そうではなく「45点にするにはどうすればよかったと思うか」を考えてもらう。または41点にならないようにプロセス段階でサポートする。上司は伴奏者です。「任せて、放置して、責める」はやめましょう。
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