№6198:「関係性」に甘えてはいけない
こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。
さて、私は日頃「より良い関係性がすべてだ」と言っています。「より良い関係性からしかより良い価値は生まれないから」です。「より良い関係性」とは相手への「信用」を基盤としたものです。「五常の徳」でも説明できますが、人間関係の中心には「信用」が存在している必要があります。
この時、「信用」には大きく2種類あると思います。1つは「人間的な信用」。2つは「お金の信用」です。前者は誠実とか真摯とか約束を守るとか責任を果たすとか、そういったものです。後者は姿かたちを変えた「信用そのもの」です。お金というのは単なる紙です。紙に価値があるわけがありません。人生ゲームの紙幣と何も変わりません。この紙があるのは人々が「この紙には1万円の価値がある」ということを信用しているからです。
「信用」を築くには「人間的な信用」だけでなく「お金の信用」をきっちり遂行することが当たり前に必要です。しかし、残念ながら「お金にだらしない人」がいます。会費の未納を続けたり、取引先への支払いを遅らせたりといったことを平気でやる人がいます。私が会社員時代に所属したベンチャー企業(今思えば単なる中小企業)もやっていました。「少し待ってください」とか「来月にまとめて支払います」とか・・。
私は「そんなのはダメに決まっている。借金してでも返済しろ」と言っています。理由は単純明快です。相手に支払わないということは、相手に借金をさせていることと同じだからです。自分は借金したくないけど、相手にさせるのはいい。こんな身勝手な理由が通用するわけがありません。
念のため言っておくと、金融機関へのリスケは別です。これは返済期間の延長や返済額の見直し、金利の引き下げなどを行うことで、借主の返済負担を軽減することを目的としています。これは貸主と借主の正当な交渉として認められています。もちろんそうならないほうがいいですが、債務不履行は双方にとって実害となるので、正統的な行為といえるわけです。
日々のビジネスにおいて「人間的な信用」と「お金の信用」を確実に守ることが、長期的な信頼関係の構築に繋がります。「関係性に甘えてはいけない」ということです。厳しい状況にあるときこそ誠実に対応し、約束を果たすことが、信頼を築く唯一の方法であり、その積み重ねが「より良い関係性」を生むのです。
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