「日本の会社には教育がない」という話
こんにちは。遠藤です。4803回目のブログです。
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さて、「嫌われる勇気」で一躍有名になった岸見一郎氏の「ほめるのをやめよう」を読んだところ以下の記載がありました。
まずはほぼ原文のまま抜粋します。
「教育の目標は自立です。そうだとすれば部下がいつまでもリーダーに依存しているようであってはいけないのです。そのためにもリーダーが自分がカリスマや天才であることを誇るのは間違いなのです。自分がリーダーとして働いている組織に関心があるのであれば、他の人がいつでも自分の仕事を引き継げるように努めているはずです。このようなことをリーダーが心がけていれば、部下はリーダーに指導されているということを意識しなくなります。従来通用していた常識が通用しないという現実から始め、それを一旦壊した上でリーダーが前面に出てこない組織を作ることが重要なのです」
これには大きく頷きました。
というか、私が主張してきたことと同じです。
私は「教育は自立である」と一貫して言い続けてきました。
部下スタッフを自分のもとから離していくことが教育なのです。
しかし、日本の会社や組織は部下スタッフがいつまでも上司に忠誠心を発揮することを美徳のように捉えます。
また上司側もそれを望んでいるかのように感じます。
忠犬ハチ公のような部下とそれにどこかご満悦の上司。
私からすれば「親離れできない子ども」「子離れできない親」と同じです。
が、多くの会社がこの構造です。
この構造で成果が出ていたのは昭和の時代です。
今はこれでは成果は出ません。
だから私は「組織なんて要らない」というのです。
必要なのは「個の集合体」である「チーム」です。
「チーム」はお互いが対等な立場でリスペクトし合います。
一切の「上下」はありません。
逆から言えば、多くの会社は「上下」がないと組織をマネジメントすることができないのです。
これは「日本の会社に教育がないこと」を示しています。
「上下」があれば「教育」などしなくてもいいのです。
私はこれからも自立を前提とした独立企業を積極的に推奨していくつもりです。
同時にそれを「上下のない対等な状態」で行ないます。
何故なら私は「教育者でありたい」からです。