№6335:「本当にいい会社」とは何を基準に評価するべきか?
こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。
さて、最近は社員の待遇を向上させる企業が増えてきています。働く環境を改善し、社員の満足度を高めることは非常に大切なことです。優秀な人材を引きつけ、長く働いてもらうためには、給与や福利厚生の充実が欠かせません。しかし、私は「本当にいい会社」というのは、少し違う観点から評価されるべきだと考えています。
「本当にいい会社」とは、まずお客さまのことを真剣に考え、その期待を超える価値を提供し続ける会社だと思います。商品やサービスを通じてお客さまに感動を与えたり、生活をより良くするお手伝いをすることで、その会社の存在意義が生まれます。お客さまに満足していただければ、自然と売上が伸び、その結果として会社の利益も向上します。この利益が、社員の待遇を向上させる原資となります。
社員も「待遇がいい=いい会社」と勘違いしがちです。そもそも入社の段階から「お客さまのために」という想いをもって入ってくる人は少ないのかもしれませんが、仮に思いがあったとしても売上とか利益とか規模の追求をしているうちに、自分自身の評価軸が「対お客さま」から「対会社」に移行してしまうのでしょう。メディアや世間でも「待遇の良さ」を評価基準とする傾向があり、それが待遇重視の固定観念を強化します。
待遇を良くすることは短期的には注目されるかもしれませんが、長期的な成長は生まないと思います。本当にいい会社とは、お客さまへの価値提供を中心に据え、その結果として社員の待遇も自然に良くなる仕組みを持つ会社だと思います。この順序を大切にすることで、企業としての持続可能な成長が実現し、社員とお客さまの双方が幸せになる循環が生まれるのだと思います。