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【シーズン3-2:エグゼクティブの成功マインドを磨くCEOコーチング】なぜ、あなたの目標は達成されないのか?

(1)オーディションに合格することが「目標」なのか


こんにちは。
エグゼクティブ専門コーチの久野和禎です。
 
シーズン3では、書籍のタイトルにもなっている「ゴールドビジョン」についてお話ししています。
 
先日、「どうして目標を達成できる人とできない人がいるのでしょうか?」と質問された際、私は「わかりません」と答えました。
 
「なぜ、達成できるのか」については、私はよくわかっています。でも、「なぜ、達成できないのか」についてはよくわからないのです。もっと率直に言えば、「途中でやめたから、目標を達成できなかったのではないか」
私はそう考えています。
 
「いやいや、年齢制限等の理由で、やめざるをえないこともあるじゃないですか?」という声が聞こえてきそうですが、それはそのとおりです。たとえば、「このオーディションは、25歳までしか受けられません」というルールであれば、26歳になった途端、「未達」になってしまうでしょう。
 
でも、そのルールは、自分ではなく、誰かが決めたものです。
本当にオーディションの合格自体が目標だったのでしょうか。
そのオーディションに合格したあと、何を実現したかったのでしょうか。
オーディションの種類にもよりますが、「舞台で演じたかった」「踊りたかった」「歌いたかった」等、いろいろあるでしょう。
それらは、そのオーディションに合格しなければ、達成できないことなのでしょうか。
他の方法があるのではないでしょうか。
そうやって考えてみれば、諦める必要がないことに気づくはずです。
 
「モチベーションの観点から、期限を3年以内としています」というように、気持ちを持続させるために、「1年以内に」「2年以内に」「3年以内に」と仮置きしておくのは構いません。でも、本当にやりたいことであれば、時間は問題ではありません。期限までに達成できなくても、延長すればいいだけの話です。諦めずに挑戦し続ければ、少しずつでも目標に近づいていくはずです。

(2)「他者から与えられた目標」を考える


では、他者から目標が与えられるケースはどうでしょうか。
たとえば、会社から「今期の目標はこれだ。今期中に達成せよ」と与えられるケースです。その場合、「間に合いませんでした」となることもありそうです。
 
でも、それは時間が足りなかっただけではないでしょうか。
間に合わなかったなら、次がんばればいいだけの話です。
今年がダメでも、来年達成できたらいいじゃないですか。
 
とはいえ、「いや、今年ダメだったら、未達になってしまうんです。来年できても、それは達成したことにならないのです」「未達だと昇進できない。達成できないと給料が上がりません」と言われれば、それはそのとおりです。
 
ここでは、自分が決めた目標と他人が決めた目標の両方を取り上げているので、ややこしくなっていますが、いずれにしても、達成できなかった理由は「時間が足りなかったから」、あるいは「努力が足りませんでした」「努力の方向が最適ではありませんでした」といったものになるはずです。
 
そうであるなら、努力の方向を工夫して、より一層努力したらどうなるでしょうか。
たとえば、「努力の量は十分か」「休暇、休息はとれているか」「リフレッシュできているか」等々、いろいろなことを意識しながら努力したらどうなるでしょうか。
それでも必ず達成できるかどうかはわかりません。しかし、いまよりも目標に近づくことでしょう。

(3)一流の人は、躊躇なく教えを請う


なんでもかんでも自分一人でやろうとすると、うまくいかないケースもあります。
その場合、他の人の知恵を借りたり、アドバイスをもらったり、勉強会に参加したりする必要がありますが、意外にそれをしない人が多いのではないでしょうか。プライドが邪魔をして、聞くべきことを聞けない人も少なくないでしょう。
 
一流の人は、他の人に聞くことに躊躇がありません。たとえ自分の専門分野であっても、何かが足りないのではないかと思ったら、迷うことなく「教えてください」と教えを請うことができます。

(4)「達成できない目標」は「ゴールドビジョン」ではない!?


私は、目標は設定しさえすれば達成できるもの、達成できないまでも近づくことができるものだと考えています。
 
ちなみに、「達成できそうな目標」を設定するから達成できるわけではありません。「ゴールドビジョン」における「目標」は、できるだけ大きな目標であり、自分自身が「心からやりたい」と思える目標のことです。
 
逆にいえば、「達成できない目標」は、「ゴールドビジョン」ではないのかもしれません。
やりたいと思っていることを達成できなかったなら、もう一度がんばるだけの話だからです。
 
同じ1000時間やっても、「すごくできるようになる人」と「そこそこの人」がいます。個人差があるのはしようがないことです。
 
英語の勉強でも陸上競技でも料理でも、どんな世界にも個人差は存在します。生まれ持ったもの、育ってきた環境に影響を受けることは否定できません。私はそういったものを「才能」「センス」と言ってしまったほうが楽だとも思います。
 
そのうえで、「あの人は100時間でできるようになったのに、自分はできるようにならない」と比べる必要はありません。100時間でできてしまう人をうらやんでも仕方がないのです。1000時間やっても苦戦しているなら、「もう100時間やってみよう」とやり続ければ、いずれできるようになるはずです。

(5)思い悩むことなく、少しずつ、時間をかけてやっていけばいい


冒頭でもお伝えしたように、「目標を達成できない」理由は、「途中でやめたから」としか言いようがありません。たいていのことは、頭を使って一生懸命考えて、人に相談しながら「一番いい方法」を模索しながらやっていけば、目標に近づいていくはずです。
 
もし、やめても困らなかったり、「別にいいや」と思えることだったら、そこまで大事な目標ではなかったのかもしれません。そうであれば、「くよくよしなくてもいいのではないか」と考えることもできます。
 
なかには、役目が合っていないケースもあります。

たとえば、営業部門に配属されたけれど、どうしても人とうまく話せないのであれば、それは役目が合っていないからかもしれません。「役目が合っていないので異動させてください」とは言えないかもしれませんが、「努力はしているけれど、上達しません。無理です。向いていないと思います」ということで、「異動したい」、あるいは「転職します」となるのは、仕方がないと私は思います。
「やりたい!」と思えて、達成に向かってチャレンジし続けられる環境を選んでいくのも必要なことです。
 
「自分は何が好きか、何が得意か」「どうやっていけば、自分の将来をつくっていけるのか」を考えられるようになれば、「なぜ、目標達成できないのか」と思い悩む時間も少なくなるはずです。
 
私自身、できないことはたくさんあります。「もういいや」と思ったこともあります。でも、自分がやりたいと思ったことに関しては、すぐに上達しなくても、少しずつ時間をかけてやってきました。
みなさんも自分のことをダメだと考える必要はありません。今日の話を参考に、「ゴールドビジョン」を設定して、取り組んでみてはいかがでしょうか。
 
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
次回またお会いできるのを楽しみにしています。

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