『RISE』上映会
理事の2/3が生徒、という学校のドキュメンタリー映画『Rise: Voice of a New Generation (立ち上がれ、新世代の声) 』を視聴した。
この映画は、アメリカのアイダホ州都ボイジーにある理事会の2/3が高校生という、全米で唯一の学校の物語。
映画では、
「3年後どうしたい?」
という言う問いに対して、生徒達がじっくりと考える場面があった。
自分がどう生きるかを考える。
現在の日本の学校では、その子が「どう生きるか」について考える機会が少ないのではないか。
私達大人も、また、幸せに生きるために、見失ってはいけないのは「自分はどう生きるか」である。自分がどう生きるかについて、その「輪郭」を明確にし、自分自身で掴みとらねばならない。
だからこそ、学校は、社会に送り出す前に「自分はどうしたいか」「そのためにどうするか」「何が必要か」を体験しながら学ぶ場でなくてはならない。
それを学んでいない子ども達を、これからの予測のつかない社会に送り出すことはできない。
この映画で印象的だったのは、
「生徒にとっても勇気が必要」という生徒の言葉だった。
意見を出す、選択するには、責任が伴う。理事である、選択権がある、ということは「これは学びたくありません」という必要があり「これは自分の人生に必要な学びか?」と考えることも求められる。
学校をつくる、というマインドセットを生徒自身ももつ必要がある。
自由や主体性を育む学校を創ることは、教え込み詰め込む学校を創るより何倍も難しい。それは大人にとっても、子どもにとっても。
しかし、教育に携わる大人は、その挑戦を、今、求められているのだと、この映画を観て再確認することができた。