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数多く撮ると写真が上達する理由

こんにちは、フリーランスフォトグラファー&写真講師のまちゃるです。

久しぶりの記事となってしまいましたが、訪問いただきありがとうございます。

先日、YouTubeでアップされていた野球選手の菊池雄星さんとお笑い芸人・ティモンディの前田裕太さんの対談を見ました。
その内容が「写真の上達には数多く撮る練習をすることが大事」と言われていることにとても関係していたので、共有させていただこうと思いました。


「野球はいきなり上手くなる」

対談の中で菊池さんが言われていたのが「野球はだんだん上手くなるのではなく、きっかけをつかんで一気に上手くなる瞬間があると思う」という内容でした。

日々の練習の中で反復練習をこなし、トレーニングを繰り返すことでふとした瞬間に上達のきっかけをつかみ、一気にレベルが上がることを繰り返してプロ野球選手に昇りつめたという話です。

確かに自分に当てはめて考えると、写真のレベルを上達させフリーランスとして活動している過程の中にも「きっかけをつかむ瞬間」があったことを思い出しました。

さらに菊池さんは「ただ数をこなして練習している人と、きっかけをつかむために数をこなす人とでは上達具合も違う」と説きます。
ただ漫然と繰り返す練習ではなく、自分の上達レベルを上げてくれるきっかけをつかむ瞬間のために、練習量が必要だという考え方です。

確かに自分の写真上達の過程を振り返ってみても、写真講師として多くの生徒さんを見させていただいた中でも、一定のきっかけを撮影を繰り返す方と、漫然と撮影をしている方ではレベルアップに差が出ています。
またそもそも、上達のきっかけに巡り合えるだけの撮影量に達していない方というのもいます。

野球やカメラに限らず、全てのものに当てはまることですがその分野を長く続けられる人や一定の成功を収めることができる人というのは、練習を繰り返しこの「一気に上達する喜び」を経験できた人なのではないでしょうか?


私が感じた一気に上達を感じた瞬間

確かに自分のカメラライフを振り返ってみると、撮影を繰り返す中で上達のきっかけをつかんだ瞬間が確かにありました。

①構図は縦横両方のバランスをよく見て決める

カメラを始めて間もないころは構図を決めるために、縦または横どちらかを基準にしたうえで、もう一方のバランスを決めていました。

ただ1年くらいたったある日、山の展望台から街の風景を撮っていた時、ふと頭の中にカメラのファインダー内のような枠が浮かび上がりました。
そこから「構図は縦横一気に決めるもの」というふうに思考が変化しました。

②写真とは結局3次元である

写真の奥行きに関することです。写真は3次元の世界(縦・横・奥行き)を2次元(縦・横)の平面上で表現するものですが、カメラを始めたころは奥行きが意識できておらず、立体感に乏しい写真を撮っていました。

これは3次元の世界を2次元(平面)に自分の頭の中で無理やり再構成しようとしていたことが原因でした。
これもある日撮影中に「3次元の世界はそのまま3次元で表現するべきなのでは?」=奥行きは奥行きとして捉える という考え方が大事なのではと気づきました。

③人物撮影の機材選び・撮影方法は被写体との関係性である

私はもともと風景写真をメインに撮影していました。その後フリーランスになる時点で人物撮影のスキルも重要だということで、練習を始めましたが最初はなかなか満足のいくものが撮れませんでした。

何回かモデルさんを撮影させていただいた時に気づいたのが、人物撮影は風景写真と違い「被写体との関係性や被写体のリアクションが重要な要素である」ということです。

その考え方から撮影を組み立てなおすと、機材選びや撮影の進め方なども被写体の方との関係性や表現したいイメージに応じて臨機応変に変えていくべきであるという考えに至りました。


「ただ撮りまくる」のではなく「きっかけをつかむために経験を積む」という考え方が写真を上手くする

なかなか自分の経験については言語化が難しい部分もあり、申し訳ありません。

上達のきっかけをつかむタイミングや内容はそれぞれ異なりますが、地道な撮影の積み重ねと日々の振り返りが突然の成長につながるということでご理解いただければと思います。

私は写真教室を開催させていただく中で、「撮影する機会を多く持つこと」「自分の写真を振り返る機会や他人の写真を見る機会を多く持つこと」をおすすめしています。

特に「撮影する機会を多く持つ」=インプット の部分については写真教室内の時間だけでは足りず、個々人が日々の生活の中で時間を見つけてやっていただくことになります。

最初のきっかけをつかむまで、試行錯誤しながら撮影を続けることはモチベーションを保つのが難しいかもしれませんが、そういった方を写真教室でサポートしていければと思っています。

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Masaru Nakanishi @石川県金沢市のフォトグラファー&写真講師
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