確実に変わっていく生まれ故郷を今のうちに撮っておこう
こんばんは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。
遅くなりましたが2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は帰省や移動を控えた方も多かったと思います。僕も本来は帰省しないつもりでいましたが、家庭の事情もあり妻を残して帰ることにしました。
僕の実家の街(というか村)は京都北部の宮津市というところです。と言っても市内中心部からはかなり離れ、歩いて数分もすれば海と言う相当の田舎町です。
列車?は1時間に1本程度の単線・1両。数年前に集落唯一のスーパーマーケットが撤退し、今は1軒のコンビニが主な買い物の場所となっています。
そして一番残念なのが、人口の減少で中でも若者や子どもの姿がほとんどないということです。
僕の小学生時代の30年前で全校生徒が100人にも満たないという学校でしたが、今は数人しかいないため隣町にバス通学しているそうです。
そんな街ですが、今回の帰省では実家の用事の合間に写真を撮って回っていました。
と言ってもほんの徒歩圏内で、住民の方と接さないように明け方や夕方に少しの間だけで歩く程度です。
うっすらと雪が積もった海水浴場からの朝焼け。
今は夏の海水浴シーズンでも人は少なめのようですが、僕が子どものころには2キロ弱の海岸線が海水浴客で埋まっていました。
京都市内や大阪などからものすごい数の車がやってきていたのを覚えています。
そして大きく変わったのは海岸線の形です。
一気に海岸線が削れ、以前のような砂浜の形ではなくなってしまいました。
今も海水浴が楽しめる程度には残っていますが、今後もどんどんと失われていくでしょう。
そんなことを思いながら、今の姿を残しておくため写真を撮ってみました。
まさに「THE 限界集落」といえる僕の生まれ故郷がこれからどのようになっていくのか分かりません。
ただおそらくは僕の子どものころやその少し前のような活気に満ちた街に戻ることはかなり難しく、きっと失われていくものも多いでしょう。
だからこそ少しもの抵抗として、今の姿を写真に収めておきたいし、カメラを手にしてから機会があれば実家の街の姿を残すようにしています。
きっとそれがカメラマンとして生きる自分なりの貢献だと信じて。