激ウマ「納豆チャーハン」で死にかけた話 #002
こんばんは。井村です。
またもやこんな時間にブログ書いてます。
ブログ、ちょっと癖になりそう。
先日のブログ記事を書いたのがきっかけで、学生時代を思い出してました。
高校生の時のことで、ちょっと思い出したことがあったんで、書いておきます。
***
高校ってお弁当制のところ多いと思うので、高校生の時は買い食いしたりお弁当つくってもらったりしますよね。学食ってパターンもあるのかな。
自分でお弁当作っていたという猛者もいたかもですが、高校生の時からそんな完成された人間はほんのごくわずかなパターンで。
僕も大体は買い食いか、お母さんにお弁当作ってもらってました。
今回はお弁当のお話なんですけど、家庭によってお弁当に特色ってありますよね。
例えば、
全品毎回手作りなやつとか。
ほぼ冷食の茶色い弁当とか。
毎日ほとんどおんなじお品書きのやつとか。
うちは「ガッツリ一品料理」の家庭でした。
ここで言う「一品料理」ってのは、カレーとかオムライスとか、「一品に野菜やら炭水化物やらいろいろ入ってるもの」の総称です。
「ガッツリ」は「量がいっぱい入ってて、お腹いっぱいになる」ってこと。
つまり「ガッツリ一品料理」とは、
「量がいっぱい入ってて、お腹いっぱいになるチャーハンとかカレーとかの総称」です。
今僕が考えました。
調べても出てこなかったんで。
うちはシングルマザーでお母さんは忙しかったので、結構そういう「時短で作れるガッツリ料理」みたいのが多かった気がします。
まあ子供の僕としてはガッツリ食べられるのはよかったので、まったく気になりませんでした。
それに大人になって自炊する時は「ガッツリ一品料理」の偉大さに心底感謝しています。
時間かからない、野菜も入ってる、コスパいい、一回でたくさん作れる。
ガッツリ一品料理、万歳。
***
お母さんが作るガッツリ一品料理のレパートリーは様々でした。
カレー、オムライス、焼きそば、お好み焼き。
僕が好きだったのは、目玉焼きを乗っけた焼うどん。最高でした。
その中でも、当時我が家でプチバズったのが「納豆チャーハン」です。
みなさん、チャーハンに納豆入れたことありますか?
普通に納豆をチャーハンに入れて作るだけなんですけど。
これがまぁ癖になる旨さなんですよ。
初めて食べたときは衝撃的でした。
朝食の引き立て役の納豆が、中華の王道であるチャーハンに混ざった瞬間、一気に主役に躍り出る。
それなのにチャーハンの良さは損なわない。
ネバネバ感は薄れ、ちゃんとチャーハンのパラパラは残すんだから食べやすいったらありゃしない。
一時期、2週間に1回くらいは納豆チャーハンが出てきて、当時僕の胃袋を掴んで離さない、まさに「逸品」とも言える料理へと変化していきました。
***
話の流れでわかると思うんですけど、その納豆チャーハンがお弁当に入っていたことがあったんです。
大変テンションが上がりまして、空腹な僕はチャーハンを口にかきこみました。
ああおいしい。この世にこんなおいしい料理があるなんて。
ありがとう、納豆。ありがとう、チャーハン。ありがとう、お母さん。
多分当時はそこまでのことは感じてなかったと思いますが。
ブログなので大袈裟に。
そんで自宅に帰って母さんに行ったんですよ。
「納豆チャーハンおいしかった。ありがとう。」って。
そしたらお母さんなんて言ったと思います?
「え?納豆なんて入れてないよ。」
って。
ん?納豆が入っていない…?
でもあれは間違いなく納豆チャーハンだったと…
僕は記憶をよみがえらせます。
納豆が入っていないなら、どうして僕はお弁当の中身を納豆チャーハンだと思ったのか。
お昼休み。友達と机をつなげてお弁当袋を広げます。
蓋を開けるとチャーハンが。
スプーンをチャーハンに入れます。
チャーハンのひと区画がえぐれて持ち上がります。
そうすると納豆のネバネバが糸を引いてスプーンについて…
その時僕は「あれ?」と思いました。
思えば納豆は入っていなかったような…
ハムやら卵やらの具材で目くらましされたとは言え、納豆の粒の感触はなかったような…
そういえば今日は猛暑でとっても暑くって、保冷剤無しのお弁当袋はずっと教室に放置されていたような…
そんでもっていつもとはちょっと違う「納豆」の匂いがしたような…
その夜井村がどうなったのかは、語るまでもありません。
お食事中の方、大変失礼いたしました。
でもその教訓のおかげで、私は今保冷剤を欠かさず冷凍庫に入れています。
ありがとう、納豆。ありがとう、チャーハン。ありがとう、お母さん。
さて、明日は久々に納豆チャーハンでも作ろうかな。
本日はここまで。したっけね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?