立甲について
こんにちは!
今日は松本先生に教えていただいた、立甲(りっこう)について僕なりの考え方で話していきたいと思います。
少し前から手について話してきましたが、今日はついに肩甲骨について話していきます!
手の運動をされてる方は以前より手が動くようになってきたり、腕の形が少しずつ綺麗になってきていると思います。
その調子で続けていただければと思います。
まだ読まれていない方は先にこちらをご覧ください。
⚫︎手を大きく開こう
https://note.mu/kazuya_725/n/n7bd6230833b9
⚫︎手の軸について
https://note.mu/kazuya_725/n/ne9b34af792a8
立甲について話す前に、まず肩甲骨と鎖骨について話していきます。
なぜ肩甲骨を動かしましょう。肩甲骨をスレッチしましょう。と言われるかを解説していきます。
人間の腕はこの様に出来ています。
鎖骨(さこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)は繋がっており、肩甲骨と上腕骨(じょうわんこつ)が繋がって、肩関節になります。
肩を動かすと同時にこの鎖骨と肩甲骨も動いています。
逆に、鎖骨と肩甲骨の動きが悪くなると、肩関節の動きは悪くなってしまいます。
では、本当に鎖骨と肩甲骨が動いているかをチェックしていきましょう。
まずは鎖骨からチェックしていきます。
どちらかの手で自分の鎖骨を触ってください。
鎖骨を触ったまま 片方の手を前からバンザイしていってください。
鎖骨が動いてる感じがわかりますか?
動いてる感じがすれば正解です。
次に肩甲骨の動きをチェックしていきます。
手を横から上げて言ってください。
すると肩甲骨もこの様に動いてきます。
誰かに見てもらうか、鏡でチェックするとわかりやすいと思います。
わかってもらえたでしょうか?
肩関節を綺麗に動かすためには、この鎖骨と肩甲骨を綺麗に動かす必要があるということです。
その中で今日は肩甲骨について話していきます。
みなさまはゼロポジションをご存知でしょうか?
なにそれ??
知らない方がほとんどだと思います。
それでは説明していきます。
ゼロポジションとは、肩関節が1番リラックス出来るポジションであり、1番力を発揮出来るポジションのことです。
さらに、1番ケガを起こしにくいポジションとも言われています。
そのゼロポジションがこちら。
肩甲骨にある肩甲棘(けんこうきょく)と上腕骨が真っ直ぐに並んだポジションをゼロポジションと言います。
このゼロポジションで肩を使えれば、良いパフォーマンスが発揮出来る上に、ケガの発生を抑えることが出来ます。
ここまででゼロポジションを理解していただけたでしょうか?
理解は出来たけど…
手を上げない競技は使えないのでは?
と思われた方も多いと思います。
心配ありません。
肩甲骨を動かすことにより、どこのポジションでもゼロポジションを作ることは可能です。
肩関節から動かすのではなく、肩甲骨から動かすことにより、ゼロポジションを作ったまま動かせるのです。
そのことを立甲と言います。
立甲が出来れば、腕がどこのポジションにあっても、最大限のパフォーマンスを発揮することが出来ます。
それでは立甲の練習方法を紹介していきます。
まずはお腹を下にして寝てください。
そして体を起こして、肘をついて力を抜いてください。
上の写真は悪い例。
下の写真は良い例です。
ポイントとしては、肘と肘を近づけるもしくはくっつけることと、手のひらを上に向けることです。
肩甲骨を寄せてはいけません。
あとは、ひたすら脱力です。
時間やタイミングなどは考えずに、のんびり行ってください。
2つ目の方法は四つん這いになって力を抜いてください。
上の写真は悪い例。
下の写真は良い例です。
コツとしては、手を大きく開き、手のひら全体をベッタリつけることと、指を曲げないことです。
これも同じで、肩甲骨は寄せずに、ひたすら脱力です。
ここで手が開かない。指が曲がってしまう。という方は、焦らずに、手を開く練習からしていただければと思います。
こちらも同じで、時間やタイミングなどは考えずに、のんびり行ってください。
立った状態でも立甲は可能です。
方法としては肩を下げる(首を長くするイメージ)ことです。
手を前に出して肩を下げるだけです。
上の写真を見ていただいたらわずかですが、下の写真の方が肩甲骨が出ているのがわかるでしょうか?
ポイントは手のひらの向きにあります。
回内位(手が下向き)より回外位(手が上向き)の方が肩が下がりやすく、立甲しやすくなります。
最初は難しいですが、続けていくうちに出来る様になってくると思います。
焦らずに少しずつ頑張っていただければと思います。
スポーツ選手に立甲は必要です。
手を上げて行う、野球やバレー、体操などはもちろん、サッカーや陸上にも必要です。
走ることにおいても、肩関節から動くのと肩甲骨から動くのとでは、力の強さが圧倒的に変わります。
例えるなら、660CCの車を乗っているのか、2000CCの車を乗っているのかくらいの差があります。
2000CCの車の方が、軽くアクセルを踏んだだけで進むと思います。
体でも同じで、立甲が出来ると軽く動いても大きな力を発揮出来ます。
世界で活躍する選手はやはり立甲に取り組んでいると思います。
その結果として、肩が下がり、首がすごく長くなっています。
まとめ
肩を動かすと肩甲骨と鎖骨も動く。
↓
その中でゼロポジションは最大限にパフォーマンスを発揮出来る。
↓
ゼロポジションをどこでも作る練習として立甲を行いましょう。
↓
立甲が出来るとパフォーマンスはアップし、ケガの発生を抑えることが出来ます。
立甲のメリット
⚫︎肩が1番リラックス出来るポジションを常に作れる。
⚫︎肩が1番力を発揮出来るポジションを常に作れる。
⚫︎ケガの発生を抑えることが出来る。
⚫︎可動域が広くなる。
⚫︎体を大きく使える。
⚫︎肩が凝りにくくなる。 など
立甲のデメリット
⚫︎ありません!
ということでした。
是非、立甲を身につけてもらって、自分のものにしていただければと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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