シーズン2は置いてけぼりにならない長編作も欲しい【ドラマ「シークレットレベル」】
Amazonオリジナルドラマ「シークレット・レベル」紹介
「シークレット・レベル」(Secret Level)は、Amazon Prime Videoが制作・配信するアンソロジー形式のアニメーションドラマシリーズです。本作はさまざまな有名ゲームの世界観を基にした1話完結の短編エピソードで構成されており、全15話の多彩な物語が展開されています。それぞれのエピソードは異なるジャンルやテーマで描かれ、ゲームファンだけでなく、アニメやストーリー性を重視する視聴者にも楽しめる内容となっています。
あらすじとシーズン1の人気エピソード
本作の各エピソードは、特定のゲームの世界観を忠実に再現しつつも、新たなストーリーやキャラクターを加えることで独自性を生み出しています。以下はシーズン1で注目されたエピソードの一部です:
第1話「女王の揺りかご」
舞台: 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』
あらすじ: 古代の王国に生きる冒険者たちが、失われた秘宝を求めて呪われたダンジョンを探索する物語。冒険の中で明らかになる驚愕の真実が見どころです。
第5話「恐怖を知らざる者に」
舞台: 『ウォーハンマー40,000』
あらすじ: 遺伝子操作で生み出されたスーパーソルジャーが、狂気の魔術師と彼が操るミュータントの軍勢に挑む戦いを描きます。視覚的な迫力とダークなテーマが高評価を得ています。
第9話「虚空の呼び声」
舞台: 『エルダー・スクロールズ』
あらすじ: 若き魔術師が、忘れ去られた古代の魔法を解き放ち、現実と夢の狭間で葛藤する物語。幻想的な演出が際立っています。
オリジナル解釈要素
「シークレット・レベル」の魅力の一つは、各エピソードが原作ゲームの世界観を忠実に再現するだけでなく、独自のアプローチで物語を展開している点です。
例えば:
キャラクターの掘り下げ: 原作ゲームではあまり語られない脇役や背景キャラクターの視点で物語が展開することがあります。
テーマ性の強調: ゲーム内の設定やストーリーからインスピレーションを得て、哲学的な問いや現代社会へのメッセージを組み込む試みが行われています。
「恐怖を知らざる者に」では、戦争の無意味さと人間性の喪失が描かれ、「虚空の呼び声」では自己アイデンティティの探求がテーマとなっています。
短編で構成された理由
本作がアンソロジー形式を採用した理由は以下の通りと考えられます:
多様性の確保: 各エピソードが異なるゲームの世界観を描いており、視聴者はさまざまなジャンルやテーマを楽しむことができます。
自由なクリエイティブ表現: 1話完結の形式により、各クリエイターが独立して作品を制作しやすく、原作にとらわれない柔軟な解釈が可能になっています。
新規視聴者の獲得: ゲーム未経験者でも気軽に視聴でき、エピソードごとに異なるテーマや物語が楽しめる点が魅力です。
感想
物語は良くも悪くも豪華な販促ドラマになっていったなという印象。ゲームでも人体を使ったリアルなモーションキャプチャーは当たり前の時代になったが、それをも凌駕する微細な人間の表情や動きを世界観を壊さないCG世界で見せたのは素晴らしかった。
自分はあんまり知っているゲーム作品も多くはなかったが、誰もが知るパックマンには新解釈、ロックマンでは見えない前日譚ぽい設定にしたのも良かったなと思う。初見の作品でもアウターワールドは短編として上手く起承転結も見えてまとめられていた。
ただ全話10分にも満たない短編だったのは期待と違って物足りなかった。アーマードコアなど含め期待させられた割には煮え切らないまま終わる話が連続して続く。
前提の世界観も謎だったためにプレイしていたら見え方も違うのだろう。物語のいらない最後のプレイタイムとかはこのサイズに向いていたかな。
あとしょうがないけど瞬足でサ終したコンコードを見てるときは初めての複雑体験だった。ドラマで見ても世界観の割に普通の人間会話だけで終わったのもなんだか皮肉である。
シーズン2の制作も早速決まったらしいが長編とは言わないまでも起承転結は見える30分ぐらいのものも作ってほしい。多様に見てもらうためにもショート視聴層に寄ったのは正しいけどドラマとしてはもう少し見たい人多いと思う。シーズン1で評判の良かった作品の全編を作るとかはありえそうだが。
Amazonオリジナルも予算のかけ方では真似できないのは今年見えたからフォールアウトぐらいガチな作品も増えてほしいと願う。
「シークレット・レベル」は、ゲームファンにはおなじみの世界を新たな形で体験でき、またゲームに馴染みのない人にも物語や映像の魅力を届ける作品です。視聴はAmazon Prime Videoで可能です。興味のある方はぜひご覧ください!