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【考察】羂索の「縛り」による死滅回遊を終わらせる方法と真の目的とは何か?【呪術廻戦24巻】

渋谷事変からとんとん拍子で始まった死滅回遊とは何だったのかについての整理を踏まえ、羂索の言う縛りによる死滅回遊の終わりは何なのかと今後の行方を考察したい。

呪術廻戦24巻までを読んでの考察を含むので読んでない方はそっ閉じお願いします。


死滅回遊の目的

羂索が目指すのは『呪力の最適化』である。 呪霊のいない世界でも牧歌的な平和でもなく自らの生み出すもの以上の可能性を見つける事、つまりは呪術の力で新たな世界を創造しようとしていると考えられる。

羂索は人間と天元を「超重複同化」することによって日本の呪力の最適化と人間の進化の強制を目論んでいた。同化した結果術死ではなく進化した天元のように一つの呪霊に近い存在になるという。

ただ天元自体も衰えた肉体から若い肉体に同化するはずだったセイショウタイを失って大地そのものとなってしまい、肉体がなく魂が日本各地に置かれているというよくわからない状態になってしまっている。

不死ではありながら肉体がないために羂索の進化は進んでいきために同化するにはかなり不安定な状態となっている。

そのために羂索は死滅回遊を開き日本全土の人間と天元を同化させる目的の慣らしとして、術師や術師の自覚のない人間らをプレイヤーとして巻き込み呪力を解放させるためだけにデスゲームと称して利用したのだった。

最終的には政府にも呪力とエネルギーの話を持ち掛け各国の軍人である非術師の呪力を巻き込むことにも成功している。非術師は死ぬことで呪力が放たれるとされ樹齢を放って生贄にすることで同化の慣らしを更に円滑に進めていった。

ルールが異常なほど複雑かつ、新しくルールを追加させせることができたのも巻き込んだプレイヤーらを羂索の目的に勘づかないないようデスゲームに夢中にさせ死滅回遊とコロニーの世界観に没頭させるためだった思われる。



羂索の縛りによる死滅回遊を終わらせる方法こそ真の目的か

24巻にて羂索は「‘‘死滅回遊は永続するゲームを終わらせる‘‘無理難題の縛りを自分に結ぶことで成立させた」と話している。

羂索は天元を入手し同化の慣らしも終えたが最終目的である「超重複同化」は死滅回遊を終わらせなければ達成できない。永続性としてルールにあるのはそれを終わらせなければいけないという彼の縛りを設けることによって死滅回遊を成立させているからだ。

つまり死滅回遊を終わらせる羂索の方法こそが、超重複同化の目的を超える死滅回遊を開いた真の目的につながるということでもあると考えられる。


考察 死滅回遊を終わらせる方法と真の目的


1、夏油の肉体を亡くす

呪術廻船では「魂と肉体」における概念が度々登場する。

羂索の中には二人存在しており肉体は夏油傑、魂(脳みそ)は羂索となって成り立っている。

死滅回遊における縛りについて羂索自身は結んでおらず肉体の夏油傑として結んでいる可能性は考えられる。

そもそも羂索が夏油の肉体に受容させたのは、

・自分の目的を果たすのに邪魔になる五条を獄門卿に封印させるため
・呪霊操術で天元を取り込むことだった

そしてこれら二つの目的は達成され夏油の肉体自体には用はなくなっている。

縛りの放棄によって死滅回遊を終わらせ夏油の肉体に天罰を与えさせて亡くさせようとしてるのではないかと考えられる。

その後の魂の行く先は謎だが次の考察とも繋がっていくかもしれない。


2.死滅回遊管理者を抹殺する

死滅回遊について一つ不可解な部分は天元と戦った後の

「天元は死滅回遊について重要な隠し事をしている」という羂索の発言である。

ここから天元は元々死滅回遊を考えた考案者、あるいは管理者ではないのかと言われている。

死滅回遊の管理者は天元からはプログラムと説明されておりそれ以上は説明されていない。

天元は魂を500年に一度セイショウタイと同化しなければ不死を進めない進化を防がなければいけなかったが失敗してしまう。ただ彼が魂として理性を保てているのは結界術があったから。

その結界術を張っているのがおそらく使い手である羂索で利害の一致として管理者を務めていると考えられている。

理由は分からずとも仮に天元が管理者であれば彼を抹殺することが死滅回遊を終わらせる方法には繋がる。

ただ天元を魂ごと抹殺してしまえば羂索の目的「超重複同化」を果たすことはできない。

この矛盾を考えるうえでカギになるのは天使こと来栖の存在で在ろう。

彼女はルールでも受け入れられなかった結界を自由に行き来することができ、五条の封印を解くこともできるかなりイレギュラーな存在である。
しかも天元の最初の説明から天使の能力を熟知し高専メンバーに鉢合わせようとしていることから何かと繋がりは見える。

天使も羂索との契約によって死滅回遊に参加しているが羂索にとっても不都合すぎる存在。

そのうえで考えられる羂索のその後の真の目的は2つ。

・管理者は天元以外に複数に据えておりその一人が来栖の可能性。彼女の存在を抹殺すること。

・来栖の肉体を利用し管理者天元の不死の能力を亡くす

が思い当たる。

そして一つ目に上げた羂索の魂の行く先は来栖の肉体なのではないかとも合わせて考えられる。

いずれにせよ羂索と天元の関係性についての伏線はこの目的に繋がっていくと思えるので今後注目ですね。虎杖もそのトリガーになるぽいがまだよく見えないのでその辺も気にはなる。

ちなみに結界コロニーが各地に設けられているのは呪術における彼岸を表す。死滅回遊は彼岸にこの国の人間を渡す為の儀式ともされているが、
彼岸は極楽浄土を表すため人間を彼岸に渡すのはある種天元との同化を間接的に揶揄しているシステムとも考えられる。

この辺の表現も羂索にとって管理者が最終的には邪魔になる皮肉と繋がるのかもしれない。


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