上田岳弘 旅のない
上田岳弘氏の作品を読み始めた切っ掛けは、日経新聞の記事で作者が芥川賞作家兼IT企業の経営者と知った事なので、小説なのかエッセイなのか分からずに読み始める。
群像に2020年、2021年に掲載された短編集で、2020年に新型コロナが始まって、私たちの生活が変わっていく中の生活を表現した小説。たった3年前の出来事なのだ、コロナ前の生活にほぼ戻った今読むと、3年前が懐かしい。
上田岳弘氏の作品に好感を持ってしまうのは、高校生、大学生時代に表現することへの青臭い憧れを持ったまま大人になった人への応援。これが村上春樹的。
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