廃棄物分析の価値:お宝データをみつけ、生かす
こんにちはかず波です
今回は、廃棄物分析を能動的に行った時の価値について、お話したいと思います
皆さん、廃棄物分析にどのようなイメージをもたれているでしょうか
基準値への適合
一般には、法律で定められた項目の測定、基準への適合確認の事を思い浮かべるのではないでしょうか
基準値への適合確認は最優先に知りたいことで、分析動機として最大のものです。
しかし、この結果だけで、どのような過程を経てきたかについての情報を得ることはできません。
基準値を大きく上回っていた時、「廃棄物だから何でもありだよ」と想定外の現象を理解してしまうことは、貴重な既存データの利用、処理法の改良、処理コスト低減の合理的検討の観点からは、非常に「もったいない」状態であると考えられます。
処理の定量化
日頃、廃棄物やその再生品を扱う方々が分析値を知った時、頭の中では、関係する処理履歴に関する情報を思い浮かべると思います。
例えば、値が高かった時なら、「原料が良くなかった」ことや「処理液の量が少なかった」あるいは「反応時間が足りなかった」などを、その原因として思いつくかもしれません
みなさんがもつそうした感覚を数値化して、定量的に扱えるものにする作業が「分析」です
皆さんがもつ感覚の源泉となる情報は、おそらく何らかの形で社内データや公知のデータつまり、ビックデータとして存在しているはずです
そこへ、主に科学的な裏づけをになう分析データを追加し、それらを結びつけることにより、対象物の処理を感覚的なものから定量的(関係するパラメタを抽出して目標値に対してそれらを数値制御する)なものに変えることができます
処理の定量化によって、廃棄物にはつきものの原料のバラツキによる処理物の品質変動を目にみえる形で制御することが可能になります
こうして合理化されたシステムから得られる体系化されたデータは、コストダウンはもちろん、新製品開発に大きく役立つことになります
こうした作業は、時間を要することもありますが、一度つくられシステムは、新たな課題が生じても、必要に応じてデータ(パラメタ)を追加、補正する事で容易にアップデート可能で、迅速かつ的確な対応が可能になります
事業経営の安心・安定へ
分析によって扱う商品の性質を的確に把握できることは、新たな問題対応への安心感へとつながるのではないでしょうか
それはさらに事業の安心・安全、合理的運営につながり、その結果生まれる時間と確かなデータで、より大局的な新事業の創造が出来ると考えてます
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