日本中のシェアハウスに住み放題のサブスクで、多拠点リモートワーク生活をはじめました
※追記
2020年11月、利用を停止して東京に帰ってきました。多拠点生活の中で得たもの、むずかしく感じたことなど、折を見てnoteにまとめます。
ぼくがはたらくnote社は、リアル出社が自由となるはたらき方に、制度が変わりました。その名も「フレキシブル出社制度」。オフィスへ出勤してもよし。在宅で仕事をしてもよし。勤務スタイルを自由に選択できます。
導入を受けて、ぼくは前々から試してみたかった、定額制住み放題サービス「Address」をはじめてみることにしました。
じつはこの文章も、滞在先の、千葉県茂原市で書いています。
部屋から見える田園風景。風がふくたびに、稲草がそよそよと波打って揺れる。
今日は、滞在先ではじめて、まる一日を過ごした日でした。月曜日なので、仕事をしていました。
この記事では、「ADDress」サービスのレポや、滞在先で一日仕事をしてみての感想、あたらしいはたらき方について思っていることなどを書いていこうと思います。
サブスク住み放題サービス「ADDress」について
ADDress は、月額4万円で全国のシェアハウスに住み放題の、コリビング(
Co-living)サービスです。
会員は、全国のシェアハウスの部屋を予約して、自由に泊まることができます。予約日数や、おなじ部屋に連泊できる日数に限りがあるので、ひとりが人気の部屋を占拠することはありません。拠点を移りながら、ぐるぐると泊まりまわるようなイメージです。
いま全国には約60拠点があります。家ごとに特徴もさまざま。「南房総邸」は目の前に海が広がり、「別府邸」には、なんと温泉があるそうです。
南房総邸。シュノーケリングやマリンスポーツもできるらしい。
別府邸。24時間好きなときに、いつでも露天風呂に入り放題。
今日ぼくが泊まっているのは、千葉県の茂原邸。しずかで、山に囲まれていて、田園風景が広がっています。のんびりとしていて、とてもいいところです。泊まっている部屋は和室の6畳一間。民宿の一室のようで、とても落ち着きます。
茂原邸。道路からすこし高いところに建っているので、窓からの眺めがいい。
今日ぼくが泊まっている2階の部屋。3面に窓があるので、夏は風通しがよく、とても涼しい。
まだ一日しか過ごしていませんが、「ADDress」はとてもいいサービスだと思います。人と関わったり、共同生活をするのが嫌でなければ、生活上のストレスもほぼなさそうです。
駅から遠い家が多いので、移動用の車かバイクはあったほうがよさそうだな、と思いました。
滞在先で一日仕事をしてみて
そんななか、ぼくはいちにちMacBookをひらき、傍らにはipadを立て、iphoneさえ充電しながら、仕事をしていました。
この環境、はたして仕事は捗るのか…?
まず結論からいうと、今日はめちゃくちゃ集中できました。周りがしずかで、部屋に余計なものがなにもないので、仕事と向かい合うことができます。昭和の文豪になって旅館に「カンヅメ」されているような気分です。旅先ですこし"ハイ"になったメンタルを、そのまま仕事に流用できます。
まだ一日しか仕事をしていないのでなんとも言えないところですが、少なくとも、著しく生産性が落ちるということはなさそうでした。
不安点があるとすれば、物理的な作業環境です。いまぼくは個室のなかに、シェアハウスの管理人さんに借りた折りたたみ机と、リビングの椅子を置いて仕事をしていますが、やはり疲れやすい気がします。そして欲を言えば、デュアルモニターはやっぱり欲しい。
このあたりは持ち運べる机や、モニターを買って移動することになりそうです。
作業環境はこんな感じ。椅子に置く用のいいクッションは持ち込んだ。相変わらず風景だけはめちゃくちゃよい。
「あたらしいはたらき方」について思うこと
こうした「あたらしいはたらき方」は、これから先、どんどん一般化していくでしょう。
ぼくのように「多拠点」でなくても、地方と東京を行き来する「二拠点」、地方に移住する「フルリモート」などは、あたらしいどころか、スタンダードなはたらき方にさえ、なるかもしれません。
夢に描いていた多拠点生活を送れるのは、そうした「あたらしいはたらき方」の恩恵です。
しかし、心情を素直に吐露してしまえば、じつはぼくは、不安もあります。
会社の「コミュニティ」としての役割が薄くなるなかで、まだまだ新人のぼくは、取り残されてしまうのではないか。部屋でずっとひとりで仕事をしていくなかで、自分にうまくプレッシャーをかけ続けることはできるのか。対面で相対せず、先輩から仕事のしかたをうまく盗むことができるのか。
想像するに、いまぼくと同じ世代で、会社が在宅勤務となった方は、同じような不安をかかえているのではないでしょうか。
これらは「あたらしいはたらき方」を目の前にして、ぼくらが解決するべき課題なのだと思います。「あたらしさ」に向き合い、「はたらく」を通じて、仕事のアウトプットをどうやって社会に還元していくのか。
「あたらしいはたらき方」からは、逃げることもできません。逃げても、時代に追いつかれるでしょう。だからぼくは、身をもって挑戦していこうと思います。
※文中の画像の一部は「ADDress」公式HPから引用しています。
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