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レンタル・ビデオ全盛期だった頃 - MAX HEADROOM

今回は、知る人ぞ知る海外ドラマ「マックス・ヘッドルーム」についてです。具体的な時期はもう思い出せなくなってしまったのですが、はじめて観たのはたぶん1990年よりも前だったとは思います。

当時は八王子に住んでいたので、田舎の小規模なレンタルビデオを数店巡っては面白そうなビデオを借りていたような時代です。映画であれドラマであれ、まだ放送されていないようなビデオのレンタルが始まると、多くのお客さんが競って借りるので、新作で出てどのくらい空になっているかで人気がわかろうというものです。

マックス・ヘッドルームに関しては、レンタル開始前から一部の好き者の間では話題になっていて、特にメインキャラのCGの姿には注目が集まっていました。

ドラマの内容ですが、どうメインキャラが誕生したのか、また名前の由来は?というところはお楽しみをとっておくとして、毎回ドラマは「20分後の未来」というシーンから始まります。まだインターネットはなく、ケーブルテレビの普及によりテレビのチャンネル数が爆発的に増え、ジャンルごとに特化したテレビ局が視聴率を取るために激しい戦いが繰り広げられているという時代です。その中のニュース専門局「ネットワーク23」が舞台です。ニュースはカメラマンが撮影した映像を衛星経由で局に送ってライブで放送してしまいます。いつでも現場に飛び込んで、追い払われる前には放送してしまうのが醍醐味です。なにせ放送されているのですから無碍な対応をすると、それがそのまま流されてしまうんです。この過激さドキドキが、この局の売りなわけです。リアルタイムで現場に飛び込むために局には専属のオペレータというかナビゲータがいて、コンピュータの画面を見ながら行き先を指示します。コンピュータの画面には懐かしさも感じますが、当時はそんな未来的なことができるなんて、と感じたものです(今ではあたりまえ)。

この「20分後の未来」は、当時のアメリカを彷彿させる治安の悪い世界で(他の場所はともかく、ニュースネタになるのは、そういうところ)、なかなかレトロでハイテクなスチームパンク感のある世界です。キャストには子供時代のビル・ゲイツを彷彿させる天才ハッカー少年も登場します。とにかく世の中はテレビが作っていると言わんばかりの設定は、今のインターネットに通じるものがあり、視聴率こそ正義で、チャンネルを変えられないためには、それこそ何でもする世界です。

オープニングはテンポの良い音楽で、当時見ていた人はこれを聞けば思い出す人も多いかもしれません。

Max Headroom Opening Credits and Theme Song

今から見ると何ともレトロな未来です。以下の動画には制作風景などもまとめられていました。

WTF Happened to Max Headroom? (1987)

その後、テレビでも放送されたようですが、10年くらい前に懐かしくなって手に入れようとしましたが、既に日本語の入ったものは見当たらなく、諦めて英語版を購入しました。今はもう売り切れが続いているようです。配信でも見当たらなかったです。う~ん、残念。

Max Headroom: Complete Series/ [DVD]

どうしても観たい人はメルカリにでも当たるしか無いかもしれません。どこかで日本語吹替が入っているものがあれば、ぜひお知らせください。

マックス・ヘッドルーム

ヘッダ画像は、以下のサイトで作りました。Wikipedia の画像がフェアユースで米国著作権にしか言及していません。ちょっと心配なのでAIに頑張って貰ったのですが、これで権利侵害を回避できているのかなぁ。

https://huggingface.co/spaces/stabilityai/stable-diffusion

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