マイコン博物館の展示物たち その9- NECの16ビット機たち
青梅にあるマイコン博物館の所蔵品を紹介しているのですが、今回は16ビット時代のNEC機たちです。この辺りからあまりに多くの種類がリリースされたので所蔵されている機種もほんの一部ではありますが、とても多くの台数が出たので実際に会社で自宅で使っていた方も多くなってきた時代だと思います。
NECの16ビット機と言えば「PC-9801」があまりに有名なのですが、それ以外にもオフコンにも分類される「N5200」であるとか、インパクトだけは大きかった「PC-100」もあります。
PC-100は正直に言ってソフトが少なくGUIベースのアプリは遅くて仕方が無かったのですが、まだMacが登場する前だったので、その先進性は憧れでした。功績としてはハードウェア自身よりもGUI時代のマウスを使うアプリのあり方を示せたことでしょうか。PC-100向けに作られたJS-WORD(一太郎の前身)やMultiplan、マウスに対応したBASICが後世に大きな影響を与えました。
PC-100
PC-9801シリーズもCPUやグラフィック機能などの進化を続け、搭載するフロッピードライブも5インチから3.5インチと変わっていきました。
そしてデスクトップだけでなくラップトップやノートなどのモバイルPCたちも登場します。
PC-9801シリーズも高解像度ディスプレイ(24ドット漢字が使える)H98や、Windows向けの機能を充実させたMate、MULTI、CanBeといった多くのシリーズに分岐していきました。NEC王国もWindowsの普及とともに徐々にたくさんあるPCのひとつとなっていき、DOS/Vの普及とともに陰が薄くなってしまいました。そして遂に今までのPC-98シリーズとの互換性を諦めPC/AT互換機としてのNXシリーズになっていきました。
ヘッダ写真は、NEC PC-9801F2[1983年]。ドライブが2台では足りなくて外付けも使っていた人も多いです。
なお、マイコン博物館では定期的にイベントも開催されているようなので、最新のXをチェックして、ぜひ訪れてください。
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