やりたいことよりも提供したい価値
皆さんこんにちは。理学療法士の竹中かずしです。
今回も就職先を考える上で参考になるであろう内容を書いていこうと思います。
今回のテーマは、「やりたいことよりもまず考えるべきことは提供したい価値」という話をしたいと思います。
ちなみに前回は職場は給料だけで選ぶべきではないという記事を書きました。
詳しくはこちらです。
そもそも仕事とは何か?
就職先を考える時に「自分のやりたいことってなんだろう。」と考えると思います。
・音楽をやりたい
・プログラミングをやりたい
・旅行に関することをやりたい
・スポーツ選手と関わりたいなど
このようにやりたいことを考えることも大事ですが、それだけでは不十分だと思います。
そもそも仕事とはなんでしょうか?
やりたいことは趣味でもできるのではないでしょうか?
仕事を選ぶとなるとこの問いに向き合う必要があります。
では、仕事とは何でしょうか?
それは、誰かの問題を解決することです。
問題を解決することで誰かにとっての価値が生まれ、そこにお金が発生します。
例えば、農家であればお米や野菜を作って提供することが仕事です。
これは、お米を買った人が食料が無くて困るという問題を解決しています。だからそこに価値が生まれ、お金を稼ぐことができる。
つまり趣味ではなく仕事となるのです。
私が今行っている回復期の理学療法士という仕事ではどうでしょうか。
入院している患者さんのリハビリを行い、怪我や病気によって出来なくなったことを出来るようにする。そして、退院した後にもう一度生活ができるようにするという仕事です。
これは、入院している患者さんが生活できないことを解決することが価値となっています。
では、クリニックで働く理学療法士を考えてみましょう。
クリニックに来院する患者さんは基本的な生活はできているけれど、膝が痛い、肩が痛い、手術後で綺麗に歩けないなどの方が多いです。
これらの人に対しては、
・痛みを取ることで日常生活がもっと楽に送れるようにする。
・身体機能の低下によって制限されている活動をできるようにする。
などが仕事となります。
これって回復期のリハビリとはやや違いますよね。
つまり働く場所によっても仕事で提供する価値は変わってくるのです。
あなたは仕事でどんな価値を提供したいか
仕事とは、誰かの問題を解決することです。
就職先を考える時に、自分はどんなことをやりたいかを考えることは大事です。
しかしそれだけではなく、自分は誰にどんな価値を提供したいか。ということも考えてみると良いのではないでしょうか。
誰にどんな価値を提供したいかが明確でないと、興味のあることをやっていたはずなのになんか仕事が楽しくないな。
この仕事なんでやっているんだろうと思ってしまう可能性があります。
もちろん自分が提供したい価値というのは、考えてもすぐに分かるものではないと思います。
働くうちに徐々に磨かれていったり、新しい価値観に出会ったりすると思います。
ただ、学生や社会人の若いうちから、自分はどんな価値を提供したいかという問いを頭の中に入れておく人と入れていない人では差が出てきます。
こんなこと普通に仕事をしていたら考えないと思います。
でも、頭の片隅にでも入れておくことでふとした時に自分の提供したい価値ってこれかもしれないと気づくことができます。
そのため、誰にどんな価値を提供したいかという問いを持っておくことが必要なのです。
私が大事にしたい仕事における価値観とは
私自身が今感じている仕事で提供したい価値とは何か。
それは、
「自分の身近にいる人たちの心身のコンディションを最高にして、人生を楽しめるよう状態にすること」です。
なぜこう思うようになったのかというと、大きな原体験として高校での部活動の経験があります。
高校は野球部でした。
必死に頑張っていましたが、2年生の冬に自分自身が怪我をして途中で選手の道を諦めました。そしてチームメンバーをサポートするポジションに回りました。
その上で一番辛かったことは何か。
自分自身が怪我でプレーできないこと、チームが試合に勝てないこと、毎日体力的にハードな生活を送っていること
これらではなかったんです。
一番辛かったのは、野球を好きでやっているはずのチームメンバーが、体の痛みや怪我で楽しめなくなっている状態になっていることだったのです。
これが辛かったんです。悔しかったんです。
だからこそもっと体のことを知ってそんな人を救えるようにしたいと思ったんです。
皆さんも一度自分自身の過去を振り返ってみてください。
その中で辛かったことや苦しかったこと、なんとかしたいと思ったことはないですか。
もしかしたらその過去の経験の中に、仕事で提供したい価値を見つけるヒントとなるものがあるかもしれません。
皆さんも一度考えてみるといいと思います。
まとめ
・仕事とは誰かの問題を解決することである
・仕事ではやりたいことも大事だが、提供したい価値も考えるべき
・提供したい価値を見つけるひとつとして自分の原体験を振り返る
今回も読んでいただいてありがとうございました。
少しでも役にたったと感じてもらえると幸いです。
今後も定期的に自分の学びや気づきをまとめていこうと思いますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。
ではまた!
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