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【結果報告】ATT 5000m走15分32秒で走れました*松井一矢

【大人のタイムトライアル】
関東ではおとなのタイムトライアルや
M×Kディスタンスなど、陸上競技に
挑戦できる長距離記録会が活発である。

関西ではGRlabを中心とした
ランニングチームが産声を挙げて
市民ランナーの為の長距離記録会
を定期的に開催してくださっている。

関西では老舗のランニングチームである
尼崎ナイトランナーズ(尼崎NR)が中心に
かつては、ハナミズキ記録会が兵庫県の
尼崎にある陸上競技場での開催があった。

なんらかの理由で存続がSTOP …
でも、継続して欲しい声も大きく
ハナミズキ記録会の遺伝子を受け継ぐ
新しい企画として ATT が企画され始めた…

※ ATT : アマガサキタイムトライアルの略称

【2021年の幕開け】
新型コロナ感染症の蔓延により、
試合は軒並み中止に追い込まれた。
私自身もちゃんと自粛した影響で
練習量の減少と比例して走力も低下…

練習でインターバル走をしても
スピードがなかなか出ない状況。
こんな身体の状態でどれくらい
走ることが出来るんだろうか?

恥じない走りは出来るんだろうか?

スタート前は不安しかない中、
今回、1年2ヶ月ぶりの5000m走。
ワクワクより、ドキドキが上回る。

【スタート前の心境】
もう逃げ道と言い訳探しに奮闘。
練習では1000mインターバル走を
キロ3'15"~3'20"で走るのでやっと。
1500mインターバルまで距離を伸ばせば
キロ3'25"~3'30"までスピードが低下する。

練習時の感覚を基に、経験を考慮しても
これくらいで練習している時のタイムは
だいたい16分40秒。後半まで耐え抜けば
16分20秒くらいでゴールできるかな?と
自分の経験を基に分析をしていました。

なのでATTの最終組、第5組では
最強の市民ランナーが勢揃いする中、
自分は場違いかなとまで思いました。
最下位だけは回避したいな~ と叫び、
完走すらイメージできない状態でした。
これはヤバい。けど、やるしかない。


【不安を払拭した言葉】
今回の第1組でチームメイトが
快心の走りをする場面を見た。

チームのグループLINEでも
みんなの頑張りが報告される。
逃げ道が無くなるような出来事が
徐々に増え、やるしかない!という
気持ちになるまで今回は時間を要した。

決定的な瞬間は…
スタート前のコール。
最終組だけは特別に名前を呼んでから
スタート地点に移動する!といった
パフォーマンスをいつもされている。
その際、MCを務めるGRlab外村さんが
「ATTと相性の良い松井選手…」
と言ってくれたことは大きかった。

それもそうだ。相性が良い。
イケるところまで粘っていこう。
ラストスパートには自信がある。
中盤落ちなければ、君ならできる。

16分20秒のぺーサーは欠席のため
背伸びをして16分00秒ぺーサーを
追い駆ける展開にしよう!と決心した。


【スタート直後の心境】
最終的に出した私の答えは…
自分の感覚を信じよう! でした。

数字はまやかし。感覚が真実。
数字に支配されるな。
自分の感覚を信じろ。

スタート直後110m地点で悟る。
あれ?16分00秒ペースって…?
こんなもんだっけ?
意外とゆっくりに感じる。
この感覚は本当?大丈夫?

そうは言っても自分の感覚に
疑心暗鬼。
これまでの経験では理解できない。
私にとっては初めての感覚でした。


【意外とイケるかも】
1000mの通過は3分15秒と聞こえた。
16分00秒で走るなら3秒遅れのペース。
後方で走っていたせいだと思うが、
この3秒を取り戻す必要が出てくる。

ペースを作ってくださっている
GRlab久本さんを信じて走ろう。

そう思うと、1000m通過した後、
若干ペースアップした気がした。
けど、そのペースアップに対応しても
感覚的には余裕度があったことで
かなり自信が沸いてくる。

今日はイケるやつやん!

あとはどこで前に出るか。
体力を蓄えながらレースを展開。
その時点では5000mという距離を
忘れて、あと何周ならイケるか?
という思考に切り替わっていました。


【3000m通過は9分32秒】
ラスト5周でペースを上げるか、
ラスト4周でペースを上げるか、
一瞬判断に迷いが生じてしまい、
上げるチャンスを一度逃してしまう。

15分台で必ず走れることは確信。

スパートすることだけを考えていく。
すると気持ちがどんどん高揚してきて
ペースはキロ3'10"~3'11"で刻んでいて
一定ペースで走っていたはずでしたが
走ってるペースがめちゃ遅く感じ始め
もうイクしかない!今だ! と決断。

3500mを通過して、決断ができた。
3550m地点から前に飛び出して、
先頭集団を射程範囲に指定をした。
必ず追い付ける。自分ならイケる。

約50mは離れた先頭集団を追い駆ける。


【無我夢中】
走っていて最高の時間でした。
気持ち良い!最高でーす!!
と思わず叫びたくなる気分😊

後半にかけてペースを上げて
イケる!イケる!追い付ける!

徐々に距離が縮まるにつれて
興奮状態がさらに興奮状態へ。

ラスト600mを通過したところで
「よっしゃ!イクぞー!!」
心の中で大声で叫んだ。

ラスト600mでペースアップ。
ラスト400mでペースアップ。
ラスト300mでペースアップ。

ラスト300m地点で先頭集団が
射程範囲に入り、ペースを上げる。


【ラスト150m勝負】
それでもまだ追い付いてない。
腕を振り、ピッチを上げて、
短距離メンバーとの練習を思い出し
最後の一絞りまで加速していった。

先頭集団に絡めたのはラスト100m。
どんなけ後方からの追い上げやねん!
… というよりは、ATTで1着というのは
関西・市民ランナー界の1着かなと思う
くらい市民ランナーの高速化も進み、
毎度5000m走で15分00秒前後の戦い。

ラスト1周で先頭集団を形成した選手も
スパート状態に入り、追い付くのが困難。
脚力ある方々に負けないくらい短距離の
練習に混ぜて頂いた経験を自信に変えて
最後の最後まで手を抜かず頑張りました。

※ ゴールの瞬間の写真
神戸の鉄人 vs Youtuber琵琶湖マン


【成績発表】
LAPタイム (経過タイム)
1km 3'11"20
2km 3'10"78 (6'21"98)
3km 3'10"39 (9'32"37)
4km 3'06"10 (12'38"47)
5km 2'54"07 (15'32"54)
【5000m走 15分32秒】


高校時代のベストは15分39秒。
スタート前は不調だったことを忘れて
最後の最後までやり切った結果なので
悔いなし。

次の4月で社会人も早10年目…
年末に迎える誕生日で28歳…
今しかない。覚悟を持って挑みます。
人生初めての5000m14分台突入と、
ウルトラマン・トライアスロン 完走。

選手としての夢も実現させる。
まだまだ心が未熟な面があるけども
今後も磨いて、強い選手になります。

これからも。ずっと。。。
応援よろしくお願いします!


鉄人☆松井一矢

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