
心が弱くて何が悪いの?
メンタルの疾患を抱える人は、心が弱いというような記述や意見をたまに目にしますが。
心に強い弱いって、本当にあるのでしょうか。
僕は、心が強いと思い込んでいる人は、実は社会に適応するために心を麻痺させているんじゃないかと思うんですよね。
忙しいという字は、心が亡くなると書くように、心が死んでいるんじゃないかと思うんです。
仮死状態の心を強いと思い込んでいるだけじゃないかと。
そもそも心が弱くて何が悪いんでしょうかね。
心が弱いというのは、心に血が通っているから、おかしいことはおかしいと思えたり、つらいことはつらいと思えるような状態のことを弱いと言っているような気がするんですよね。
つまり心が麻痺していないから、目の前の現実に反応しているんだと思うんです。
これって、実は健全な状態なんじゃないかと思うんです。
そもそも生き物は弱い存在です。
大自然の前には無力な存在で、自然の恵みがなければ生きていくこともできない存在です。
自分は強いと思い込んでいる人は、自然の恵みや宇宙の恵みによって生かされていることを忘れている人だと思うのです。
水も空気もお日様の光も、すべて自然や宇宙から恵んでもらっているんです。
そのような者たちの力を借りて生きているのが自分たちなんですよね。
人は弱い存在だ思います。
そして命は儚いものです。
僕たちはみな明日をも知れない不確かな存在です。
そのことを受け入れることが真の強さだと思うのです。
自分たちの弱さ、儚さを受け入れ。
また自分以外の存在も同じように弱く儚い存在だと知っていること、それが強さだと思うのです。
現実に心を麻痺させて適応するのが強さではないような気がします。
だから、社会的に心が弱いと言われても気にしなくていいと思います。
むしろ自分の心は麻痺していないのだと思ってください。
あなたは弱くていいのです。
僕たちは、初めから弱い存在なのだから。
自分の弱さに胸を張りましょう。
弱くてよかったと思いましょう。
そして自分は弱くてダメな人間なのだという間違った思い込みにサヨナラしましょう。