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心の声に従うのか、頭の声に従うのか。
病院でうつ病だと診断されたとき、正直に言うとショックとホッとする気持ちの両方がありました。
うつ病という病気になったことは、もちろんショックなんだけど。
これでゆっくりと休息することが出来るという安心感が自分の中に出てきました。
うつ病の原因になった仕事中の怪我で救急車で病院に運ばれているときも、ホッとした気持ちがありました。
入院して手術しますと言われた時もホッとしました。
僕はきっと休みたいと心の底で思っていたのでしょう。
そして今いる環境から離れたいと思っていたのでしょう。
どうしてそこまで追い込まれるまで我慢していたのか。
今考えてもわからない。
きっと心の声や魂の声を肯定することは、弱い人間のすることだと思い込んでいたのかもしれないです。
人生というものは同時に二つの道を歩くことはできないものです。
実際に歩いている道と、心が求めている道があっても、二つの道を同時に歩くことはできません。
一度選んだ道を、どこかの時点で変更することは、とても勇気がいることです。
そして、そのきっかけになるのが病気やアクシデントとして現れることがあります。
きっと、僕たちの心や魂が頭中心の生き方に違和感を感じて、それを変えようとして現れてくるのでしょう。
それでも道を変更するのは勇気がいります。
僕も休職や退職には勇気がいりました。
それは安定を失うことへの恐怖です。
我慢してその道を歩んでいれば、当座の安定は保証されるという思いが自分の決断を止めようとします。
心の声に従うのか、頭の声に従うのか。
多くの人が迷いながら生きていることでしょう。
僕自身も迷いながら日々を過ごしています。
先のことを考えると不安や焦燥感が襲ってくるので、出来るだけ今日一日に集中するようにしています。
その日その日を心穏やかに過ごすこと、それが今の自分の目標です。
それ以外のことはできる限り考えないようにしています。