山崎元さんから学んだこと：投資編

前回新NISAにちなんで、おいしい投資話に騙されないように注意喚起する負の側面を書きました。今回は投資をしたい場合はどうしたら良いのかという疑問に対する一応の答を示したいと思います。ある程度の資金があり、それをすぐに使う予定や事業投資する計画でもなければ、株式に投資すべきというのが現代の金融リテラシーをもった人の多数派の見解かと思います。

投資に対する考えは、その人の資金力や家族構成、将来設計によって異なることをわかっていながらにして、山崎元さんは親切にも大多数の社会人にとって当てはまるシンプルな解をあえて述べていました。「NISAの話題を聞くけれど、投資をするのは難しそうだし、減るのが怖いです。じゃあ、いったいどうしたらいいのか?」という質問に対して、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方教えて下さい！』（著：山崎元, 大橋弘祐）の出版社紹介ページに簡潔な回答が示されています。

いつ？ →「いま」もしくは「給料が出たとき」
どこで？→証券会社はどこにするか
何を ？ →「eMAXIS Slim全世界株式」を
どのように？→「NISA」や「iDeco」をなるべく使って
いくら ？→生活費を除いた、無理のない範囲で
どうする？→ ひたすら待つ！

『超改訂版　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！』出版社より

超改訂版　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！

証券会社は手数料を取られず下手な商品の紹介も避けられるネット証券がいいです。「ひたすら待つ！」というのは「ほったらかし投資」と同義だと考えますが、予想のできない（できても儲かるとは限らない）事を考えていてもしょうがない。投資に時間を使うよりも、人生を楽しむことに時間を使いましょうと晩年の発信でよく述べられていました。

山崎元さんは、不覚にも新NISAが開始した2024年1月1日に亡くなりました。数年前からがんの闘病していることを公表していましたが、本当に惜しい人を残念なタイミングで失ったと思います。山崎元さんも生前noteをやっておられました。記事の日付とタイトルから想像するとガンになって死を意識した後に自身の子供、後世の誰かのために言い残しておきたいことを闘病中に書いたのだと思います。最後は亡くなる7日前の記事が残っています。

正確で率直な文章を届けてくださりどうもありがとうございました。御冥福をお祈り申し上げます。