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クラスのみんなへ

手紙本文(当時筆者大学四年)

グループワークを共にした人、遊びに行ったり飲みに行ったりした人、企画した勉強会に参加してくれた人、一緒に旅行に出かけた人、大学4年間を充実させることができたのは、みんなのおかげです。ありがとう。

最後におれの思いをこの手紙に込めます。

実際の手紙(冒頭)

現状に満足していますか?今の環境のままでいいのですか?答えがNOなら何かを変える必要があります。

公務員になる人へ、自治体の危機や地方分権が進むなかでの中軸を担っていくことと思います。必ずしも安定しているとは言えないでしょう。行政、法律に不備があれば不利益を被る人、不利益を感じる人が出ます。長いものに巻かれず社会を改善させることを期待します。

企業で働く人へ、学校は異なり大きなプレッシャーにさらされることになると思います。気の合わない人とも上手くやらなければならない場面もあるでしょう。準備はできていますか。研究室でそうだったように学部卒だからといってなんとなく肩書きだけで判断されるかもしれません。その壁を打ち破り活躍されることを願います。

大学院へ進学する人、はっきり言います。周りに流されてなんとなく進んだだけじゃないですか?奨学金や仕送りがもらえて、大学院生ってだけでインテリ扱いされていい身分だと思っているんじゃないですか?これまで20数年間も親や教師のいうことを聞き入れて、進路を自分で決めてこなかったのなら今度は自分で決心する必要があります。社会に出たら自分の力で生きていかなければならないんだから。

自分が好奇心を感じ、能力を活かせ、ずっと集中できることを見つけ、努力して知識・技術を身につけ、既成の勢力に挑戦し、社会に認められる、というのが世界的な 成功のモデルのはずなんです。それなのにこの国 では、周りの評価ばかりを気にして、感情や意見とは関係 なく、年配者の言うことに従い、とにかく我慢することが無条件に良しとされます。

信念や直感を大切にして、決めたことには責任をもつ人でありたいと思います。みんなにもそうあってほしい。他人の意見は二の次でいい。失敗を恐れないで。

感謝の気持忘れずにかつ姿勢はアグレッシブ

https://www.youtube.com/watch?v=z25vDfZqNaI

おれは大学教授に対しても不公平だと思ったことは反論しました。人によっては学生を労働力としか見ていない教授がいます。学生の意見に耳を傾けようともせず、自分の考えたようにデータを取るように強いてくる人には勇気を持って言って下さい。何も言わないとファシズムを支えることに繋がります。既得権益層の言うことは注意して聞いて騙されないようにして下さい。

社会に出てから直面する問題には”答”がないことがほとんどになるでしょう。研究する場合には問題を考えたり仮説を立てたりすることのほうが重要かもしれません。でも、小学校6年間、中学3年、高校3年、大学3年と”答”にたどり着くための訓練しか積んできていません。それでほめられたわけだし15年以上も続けてきたわけだから、その手法のクセからはなかなか抜け出せないと思うよ。くり返すけど20年近くやってきたことなんだからね。

考えを押しつける指導教官もいるわけだがら、いい教授にめぐまれなかった人はかなり意識的にその”問”のほうを考える力をつけないといけないね。なかなかそういう質問力とでもいうような力は、あたまの固い人からは評価されないからね。

けれども答えがわからないから、目的を達成するための手法やらアプローチやらを考えて研究するのであって、わかっているならうやる意味はないでしょう。

みんなの時間は限られています。大学院に行く人は俺みたいに先に社会に出る人には身につけられない力をつけて成長して下さい。やるからには妥協はなしです。そこからは進化はありません。それではダメです。就職する人は、仕事も楽しめるようにがんばりましょう!

戦争・貧困・差別のない豊かな社会の実現のため、 みんなが成長し、活躍することを願って。

社会人になってからの振り返り

これは筆者が大学4年生の卒業前に大学の同じ学部学科のクラスメイトに向けて書いた手紙です。筆者の高校サッカー部のコーチが8年上の先輩で、その人が社会に出る前に残してくれた手紙を読み返した後、自分も社会に出る前に自分の考えを友人に伝えたくなって書いたことを覚えています。

参考リンク

当時影響されて、この文章を書く動機となったものベスト3です。
1.Steve Jobs スタンフォード大卒業式スピーチ
自分で考えて進路を決めたいと、繰り返し聞いてました。

2.13歳のハロワーク
この作品は職業選択に関するものですが、村上龍氏の経済に関するメルマガJMM(2025年現在休止中)も背伸びして読んでいました。

3.ほぼ日
糸井重里さんが主催しているウェブサイト。上の文章の一部は引用というか受け売りです。

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