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2024年上半期個人的優勝ミュージック10選!
こんがお!
どうも、苗輪和音です!
やるよ。
2024年上半期個人的優勝ミュージック10選!
今年、ヤバい。
半年経った時点でもう年末くらい悩んだ。
名曲が多すぎる。
毎月というか毎週というか、なんなら毎日めちゃくちゃ良い曲が出てきてた気がする。
2024年上半期、もしかするとそういう特異点だったのかも。
という訳で、そんな特異点を生き延びてめちゃくちゃ悩んで選んだので、良かったら読んでって。そんでもって紹介した楽曲を聴いてって。保証するから。いや、保証しなくてもいいか。何故なら音楽は全ての人に対して開かれているので。
今回も各項目にYouTubeの、最下部にSpotifyのリンクを貼っているので良かったら活用してください。
じゃあ、よろしく頼む!
※本企画は楽曲の優劣をつけるなどの意図は全くありません。あくまで個人の感性です。また、各楽曲に割り振られている数字はあくまで通し番号です。楽曲紹介はフルver.音源が発売、または公開された日付順となっております。
1.Sleep Walking Orchestra/BUMP OF CHICKEN(1/11)
TVアニメ『ダンジョン飯』第1期オープニング曲。
BUMP OF CHICKENの描くシビアながらも希望は確かにある世界観が『ダンジョン飯』のテーマ(だと勝手に思っているもの)である「生きる事」をこれ以上ないほどに表現していて、原作漫画を第1巻発売時から集めてきていたファンとしては「まさしくこれが『ダンジョン飯』だ!」と強く推したい。
そんな歌詞がアイリッシュなメロディーにのっているのも『ダンジョン飯』、ひいてはその根本にある往年のファンタジー作品への強いリスペクトが込められているのではないかと思う。そもそもBUMP OF CHICKENの4人ともゲームや漫画などへの愛とリスペクトがかなり強い訳で、そういった自分たちの感性を育んでくれた作品たちへの強いリスペクトが入るのも当然と言えば当然である。
BUMP OF CHICKENなので当然と言えば当然なのだが、タイアップ曲という事を抜きにして楽曲単体で聴いても本当に良いと思う。もう始まりの歌詞から素晴らしい。まず“外から窓をくぐった光が 床に作った最初の友達”の時点で詩としての完成度がすごく高い。そこから展開される言葉で自分たちの世界観を創りあげながら見事に『ダンジョン飯』の世界へと橋渡しをして両方の持ち味を損なわないようにしている。歌詞だけ読んでも歌の主人公たちが挑む冒険に心を躍らせる事が出来る。そこに上述したようなメロディーと雰囲気を交わらせる最高のソングライティング。BUMP OF CHICKENファンであり『ダンジョン飯』ファンでもある色眼鏡を抜きにしても素晴らしい楽曲だろう。
2.リローディング/vα-liv(1/15)
『アイドルマスター』シリーズの新規プロジェクトとして昨年春より始まったアイドルプロジェクト『PROJECT IM@S vα-liv(ヴイアライヴ)』。私もnoteやXなどで度々応援している旨を言及してきたコンテンツである。ざっくり説明するとアイドル候補生3名が1年間の配信活動を通して視聴者(プロデューサー)に働きかけ視聴者から投票によってアイドルになれるかどうかを決められる、というようなものだ。
そんなヴイアラの候補生としての活動の締めくくりが今年3月末日に行われた配信ライブ『PROJECT IM@S vα-liv LIVE -THE LAST STATEMENT!!!-』。そのライブに挑む彼女たちの強い決意が表された楽曲、それが『リローディング』である。
歌詞の内容は彼女たちの配信を観ていないとやや難しいかもしれないが、歌詞割を見ながら聴けば灯里愛夏さん・上水流宇宙さん・レトラさんの3名が何を胸にアイドルを目指しているのかは分かると思う。
昨年春から今年3月末日までの1年間で積み重ねられてきた彼女たちの人間性やアイドル性がライブで発揮された。実際に私もライブを観ていたのだが、アイドル候補生活動の集大成として、またアイドルデビュー前夜として最高のライブだった。『アイドルマスター』シリーズ楽曲のカバーやダンスの披露で会場のボルテージを高め、聴衆のテンションが最高潮になった頃に始まる『リローディング』のパフォーマンスは「絶対にアイドルになる」という凄まじい気迫とアイドルの輝きが同時に存在していた。
その後の投票結果発表はそこまでで締め上げられていた緊張感を一気に解放されたような気分だった。全員アイドルデビュー決定ほど嬉しいものはなかった。本当に最高だ。そんな体験全てをひっくるめて『リローディング』を選んだ。
皆もヴイアラを追っかけよう!
3.うらみ交信/デフォ子 - 稲むり(2/1)
2月の初めに投稿された稲むりのボカロ楽曲『うらみ交信』。
再生ボタンを押して音楽が流れ出した途端に私は一気に楽曲の世界に引き込まれた。タイトルとサムネイルの雰囲気からピアノやアコースティックな音色の重めなサウンドなのかもと勝手に思っていたら、かなりオシャレでリズムの取りやすいサウンドだった事にまず驚いた。そこに更に私小説的な歌詞が詰め込まれて一つの強固な世界観を形作っていると思う。
個人的に2024年上半期に聴いたボカロ曲の中でもトップクラスに好きな楽曲なのだが、私が特に心を掴まれたのは歌詞である。まず最初の
“覆水盆に返らない 盆が終わっても帰らないでいて”
という言葉遊びを含みつつ一発で「誰の」「どういう視点か」が分かる歌詞が素晴らしい。ここでこの楽曲の主人公は「もう二度と帰ってこない人の事を思っている人」だと言う事が分かる。またここで面白いのが“盆が終わっても帰らないでいて”だけだと「盆の期間が終わって帰っていく死者を引き留める切ない心情」になるのだが、その前に“覆水盆に返らない”という諺がつくと一気に「出来れば盆にも帰ってきてほしくない」というその死者に対して負の感情を持っている心情描写に化けるのだ。後の歌詞と矛盾するのでは?と思われる方もおられるかもしれないが、この楽曲の歌詞は全体的に願望と諦観が入り乱れているので矛盾があったとしてもおかしくはないだろう。
上述した歌詞の直後にも「自分に取り憑いて修学旅行に一緒に来てほしい」と「君が裕福な家の飼い猫になって幸せに暮らしてくれたらいい」という主人公の二軸の心情が描かれている事からもそう考えていいのではないだろうか。
また、なぜ主人公がそうした噛み合わない心情たちを持つに至ったかを考えるのも面白い。楽曲の再生時間も歌詞も割と短い部類だが、本楽曲にはそこを考察出来る余白やピースが散りばめられているように思う。あまりここで歌詞考察に文字を割く必要もないと思うのでやらないが、是非一度自分の中で考察をしてもらいたい。タイトルの『うらみ』とはどういう漢字を充てるのか、考えてみてほしい。
4.晴る/ヨルシカ(3/5)
TVアニメ『葬送のフリーレン』セカンドシーズンオープニング曲。
ヨルシカらしい日本語を巧みに使った抒情豊かな歌詞と音数が少なくドラムの音を立たせた洗練されたサウンドは聴いている人の心を弾ませるようになっている。またヨルシカのボーカル・suisの聴いていてとても気持ちが良い歌声も本楽曲の魅力の一つだろう。
私がこの楽曲に感じた魅力は上記の『Sleep Walking Orchestra/BUMP OF CHICKEN』の項で書いた内容に似てしまうのだが、まず作品の内容を反映した歌詞が素晴らしい。本楽曲のタイアップ先である『葬送のフリーレン』ではキャラクターの名前など様々なネーミングにドイツ語を用いているのだが、その中で主人公・フリーレンが旅をする理由である勇者・ヒンメルというキャラクターがいる。その「ヒンメル」という名前もご多分に漏れずドイツ語であり、意味は「空,天国」である。
そして本楽曲のタイトルである『晴る』を「青い空」と言い換えドイツ語に訳すと「Blauer himmel」となる。このように本楽曲は勇者・ヒンメルから見たフリーレンを描いているのだ。言わばこの歌はヒンメルという1人の人間として「愛するフリーレンの旅路に向けた詩」とも解釈できる。
そう考えると淡々とした演奏のままサビ以外で盛り上げる所は無くあまり音数を増やさない。それどころか最後のフレーズが楽器が全て止みsuisのアカペラで終わるのも詩を引き立たせる為のアレンジなのだろう。全てが詩を中心に成り立っている楽曲、それがこの『晴る』なのだと思う。翻ってこの構造は「淡々としたフリーレンの中心を形作るヒンメル」という解釈をする事も出来るし、歌詞の内容を考えれば「ヒンメルの中心にずっと在るフリーレン」という解釈も出来るという相思相愛の関係性が表されていてとても素敵だと思う。それを彩る事が出来るn-buna氏の作曲センスとsuisの歌唱力、それらを引っくるめたヨルシカの実力と魅力に脱帽である。
5.満ちてゆく/藤井風(3/15)
映画『四月になれば彼女は』主題歌。
実は最初に聴いた時は良い曲だなと思いはすれど、特段何か強い感情が芽生えた訳ではなかった。というのも歌詞の内容がいま一つ理解出来ていなかったのだ。しかし本楽曲を聴いて数週間後に私は意味を理解する事になる。
少し自分語りになってしまい申し訳ないが、私は趣味がいくつかあり、その中の一つに師匠と呼べる存在の人がいた。その師匠とは幼少期からの付き合いだったのだが、私が中学生の頃に病気で亡くなってしまった。それはとても悲しい出来事だったし10年ほど経った今でもまだ寂しさは残っているが、それは別の話。本題はここから。本楽曲が世に出た数週間後に、たまたま師匠のご家族にお出会いする機会があったのだが、その時に「良かったら遺品をもらってほしい。その方がきっと浮かばれるから。」とお声をかけていただいたのだ。完全に寝耳に水の事でかなり混乱したし嬉しさも覚えたが、家族の遺品なんて例え使用出来ないものだったとしても出来る事ならずっと側に置いておきたいとか譲るにしても他の家族や親戚だったりより近い人に、というのがよくある事だと思うのだが、そうではなく、私にという事だった。その話をいただいた後、偶然本楽曲が流れてきて
“手を放す 軽くなる 満ちてゆく”
のフレーズを聴いた途端、初めて意味が理解出来た。師匠のご家族は師匠を深く愛しているからこそ手放す事でより愛を深められ、満ちてゆくのだろうかと考えると私自身にもそれを引っくるめた大きな愛が向けられているような気がして胸がいっぱいになった。
長くなってしまったが、藤井風が「初めて正面から書いたラブソング」がこの『満ちてゆく』なのはド直球に藤井風というミュージシャンの作家性を表しているようで、率直に好ましく感じる。才能や感性に年齢の老若は関係ないのだと思わせてくれる。藤井風には、これからも健康に気をつけて自分が良いと思える楽曲を作り出していってほしい。
6.さよーならまたいつか!/米津玄師(4/12)
NHK連続テレビ小説『虎に翼』主題歌。
日本初の女性弁護士の一人であり初の女性判事であり初の家庭裁判所長を務めた三淵嘉子さんの生涯を基にしたドラマに、男性である米津玄師が主題歌を宛てるという一歩間違えればドラマそのものを否定しかねない組み合わせだったが、流石は米津玄師。制作陣の想いを受け止め、見事な楽曲を打ち出してきた。
サウンド面もドラマの本放送が行われる朝にピッタリのノリやすいミドルテンポに弦楽サウンドが合わさったものとなっていて、とても優しい。昨年の『LADY』に引き続き、米津玄師の新境地の楽曲だと勝手に思っている。そんな優しく温かいサウンドの一方、歌い方は今までの楽曲の中でもかなりロックだと思う。意図的にシャウトっぽい声の出し方をする箇所や巻き舌で歌う箇所、あとこれは私の個人的な感覚だが、全体的に切羽詰まった雰囲気があるように感じる。どういった意図を狙っているものかは分からないが、ドラマの主人公・猪爪寅子の「はて?」の精神を端的に表すものなのではないかと思っている。
また歌詞もとても良い。本当に凄い。最初から最後まで全部凄いのだが、そこまでここに割ける時間や文字数が無いので、私が好きなフレーズをいくつか紹介しようと思う。
まず
"しぐるるやしぐるる町へ歩み入る そこかしこで袖触れる"
というフレーズ。
ここの最初のフレーズは様々な場所で言及されているが、俳人・種田山頭火の有名な自由律俳句"しぐるるや しぐるる山へ 歩み入る"というもののオマージュである。その句の意味を踏まえてここのフレーズを考えると「どれだけ冷たい雨が降ろうが、どれだけ辛い事があろうが、どんな縁が待っていようが、沢山の人が生きる場所で生きていかねばならない。」という意味なのだろう。これはドラマの主人公を含めた新たな領域を開拓してきた人たちに当てはまるものだと思う。ここで種田山頭火を引用するセンスは米津玄師をそうたらしめるものなのではないだろうか。
そして
"100年先のあなたに会いたい 消え失せるなよ さよーならまたいつか!"
というフレーズも示唆に富んでいる。
ここで言う"あなた"には様々なものが当てはまると思う。例えばそれは主人公のモデルとなった三淵嘉子さんたちが築き上げて繋いできた「女性の権利」。はたまた現在、今こうしている間にも今を生きる誰かや後の世を生きる誰かが少しでも幸せで平和に生きていけるように尽力してくれている人たちが「遺すもの」。誰しもが幸せに生きる権利があるという「思想」。そしてこの歌を聴いて思考を巡らせる「私たち」。
米津玄師自身がどういった意図を含ませているかは分からないが、私にはそれらを全てひっくるめた上で「それらが100年先もどうかありますように」という願いなのだと思えた。
この辺りでフレーズ紹介は終わるが、全編を通して詩としての完成度が高い歌詞だと思うので是非とも聴いて色々と感じていただきたい。
7.絶対零度/なとり(4/18)
TVアニメ『WIND BREAKER』オープニング曲。
以前からなとりの楽曲は色々聴いていたのだが、本楽曲は聴く前からボルテージが最大になっていた。何故なら本楽曲の編曲とギターは『カゲロウプロジェクト』楽曲などで知られる「じん」であり、ドラムはヒトリエの「ゆーまお」である。
私と近い世代でボカロをよく聴いていた方なら同じような興奮を味わったと思う。あの頃からずっと第一線で活躍し続けているクリエイターとそんな人たちの楽曲を聴いて育ってきたクリエイターの合作に、聴衆の熱が高まらない訳がない。
あの頃から更に洗練された、多くの人にロックのカッコ良さを刻み付けたあのギター。ヒトリエとしてデビューする前の「叩いてみた」時代から何度も聴いてきたあのドラム。どのサウンドをとってもあまりに馴染み深い。そして真っすぐカッコイイギターロックを追及した結果のような一から十までカッコイイ楽曲。ここに何を書いてもただ「カッコイイ」という事実を修飾しているに過ぎないのであまり言う意味もない気がするが、何かを言いたくなるほどカッコイイのだ。ちなみに個人的に好きなギターフレーズはサビでずっと主旋律と関係なく暴れているギターで、好きなドラムフレーズは落ちサビ前パートのかなり喰っている何度も聴いたあの音色のドラムだ。
また歌詞もカッコイイ。タイアップ作品の世界観や主人公・桜遥たち防風鈴の生き様や信念をしっかり描いている。真っすぐカッコイイから特にここで取り立てて言うほどでもない気がするが、歌詞中の
"確かに今も、ずっと鳴りやまないで 僕らを揺らした、ロックンロールのように"
という箇所は、なとりからじんやゆーまおなど先達へのリスペクトが込めに込められた最高のラブコールのように思える。
もしまだ本楽曲を未聴で2011年~2014年辺りにボカロをよく聴いていたという方がいたら今すぐにでも聴いてほしい。あの頃から成長した今がそこにある。
8.Luna say maybe/月村手毬(CV:小鹿なお)(5/2)
ソーシャルゲーム『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)に登場するアイドル・月村手毬のソロ第一曲目である本楽曲。制作は『カワキヲアメク』などで知られるシンガーソングライター・美波が手掛けている。
『学マス』はゲームが配信される前から少しずつ情報を公開していくという施策をとっており、本楽曲もそういった施策の一つである9日間に亘って各アイドルのソロ曲のMV(フルver.)を公開するといったものの一つだった。
MV公開以前の月村手毬紹介PVでスポット的に聴けるようになっていたのだが、その短いスポットの時点で本楽曲に完全に魅了された人が後を絶たなかったほど多くの人に刺さった。それを言うと『学マス』の楽曲は刺さる楽曲しかないのだが、その中でも特に本楽曲に言及している人が多かったように思う。
ホーンやストリングスが組み込まれた壮大で王道なロックナンバーという印象の本楽曲だが、実は本楽曲には三度、いや四度ほど味わいが変わるタイミングがある。
一度目は月村手毬というアイドルの事をあまり知らない状態での味わい。MVなどの印象も加えると月村手毬というアイドルが「不器用で周囲に壁を作っている内側に強い熱を秘めた少女」だという風に見える。実際私も最初に聴いた時はそれに近い感じ方をしたように思う。
次に二度目だが、これは『学マス』で月村手毬をなんとなくプロデュースした状態での味わい。大体の人が「第一印象と全然違う!」となったと思う。よくSNSで「吠え方だけ一丁前のチワワ」などと称される月村手毬のおかしさを浴びた後に聴く本楽曲ほど「初見だまし」だと思った楽曲はない。
続く三度目は月村手毬のプロデュースでTrue Endまで到達した直後の味わい。ようやく月村手毬を輝くステージに立たせる事が出来た喜びと彼女との信頼関係やこれまで乗り越えてきた試練など、様々なものが思い出となって視聴中の胸に去来する。そして一度目の味わいに近いが、更に深みのある味になる。
そして四度目は親愛度をLv.10まで上げた後の味わいである。『学マス』はそのシステムの特性上、どうしても親愛度を現時点で最高のLv.10に上げようとするとかなりの回数のプロデュースをせねばならないのだが、その苦労の分だけ親愛度Lv.10に到達した時の感動はひとしおなのだ。そんな名実ともにプロデューサーになった状態で聴く本楽曲はこれまで以上の熱と感動を帯びる。
是非ともこの一連の味わいの変化を体感していただきたい。
まだ書きたい事は山ほどあるのだが、ここだけに文字数を割く訳にもいかないので割愛させていただく。ただ言えるのは「月村手毬さんは良いですよ。」という事だけだ。
是非とも月村さんをよろしくお願いします。
9.黙ってロックをやれって言ってんの!/初音ミク - 猫舘こたつ(6/9)
「2024ボカロック投稿祭」で投稿されるや否やかなりのスピードで話題になった本楽曲。
ボーカル,ギター,ベース,ドラムの4ピースで構成された楽器編成、それぞれの楽器のカッコイイフレーズ、カッコイイギターソロ、タイトル通りの歌詞の内容、終盤のシンガロン要素など、どこをとっても王道のロックをしている。何か書けば書くほど本楽曲の持つ純粋なロックパワーに圧倒され無粋に思えてくるほど、どこまでも真っすぐでどこまでも愛を感じる。
MVも近年のロックバンドを題材としたアニメや漫画、ゲームのキャラを目隠しして登場させたりあの超有名ロックバンドたちをなんとなくディスっていたりと心の底からロックが好きで作っている事が分かる。ボカロ曲という観点から考えてもここまで聴いていて単純に気持ちが良いロックは最近ほぼ無かったように思う。歌詞中にあるような"小洒落たコード進行"とか"エモい歌詞"だったり"壮大な感じ"なんてものがない、単純なロックチューンがここまでウケているのは個人的にとても嬉しい。なんというか、やっぱりロックが好きなのだ。これからもロックを好きでいたい。本楽曲には言葉で飾りたてる必要もないくらいの熱量がある。こんな気持ちを思い出させてくれてありがとう。
ただ一つ言いたい事があるとしたらBUMP OF CHICKENは確かに初期曲のような4ピースの単純なロックチューンはあまり書かなくなったが、それでもまだずっとロックをし続けている。それだけ。以上!
10.ひつじのショーン/羊文学(6/26)
世界中で愛されているクレイアニメ『ひつじのショーン』と最近ますますその実力と人気に勢いがついているロックバンド『羊文学』がまさかのコラボを果たした本楽曲。
最初にコラボのニュースを見た時は意味がよく分からず困惑したが、公開された音源を聴いてストンと腑に落ちた。見事なカバーだと思う。
原曲はブルーグラスなまさしく「牧場」といった楽曲なのだが、その世界観を壊す事なく羊文学は自身の持つシューゲイザー的な音色を素晴らしいアレンジで溶け込ませている。上手く言い表せないがショーンのショーンらしさがより出ているような気もする。
また羊文学のボーカル・塩塚モエカの声が素晴らしい。ハスキーでキレが良く低音から高音まで綺麗に出ていて非常にロックだし、オールディーズロックやグラスなどに通じるものだと感じる。本当に上手い。
個人的に羊文学のオールディーズロックやカントリーのカバーアルバムが欲しい。そんなものはないのだが、そう思わずにはいられないほど塩塚モエカと河西ゆりかとフクダヒロアの演奏が良すぎる。つまり羊文学が良すぎる。早く出してほしい。こんなに良いカバーを聴いてそういう企画を立ち上げる人がいない訳がない世界であってほしい。頼むから出してほしい。
以上、2024年上半期個人的優勝ミュージック10選でした!!!!!!!!!!
本当に難しかった。
なんでこんなに悩まなきゃいけないんだ。
少なくとも私がこの半年間聴いてきた楽曲は全部最高だった。
なのになんで選ばなきゃいけないんだ。
自分で決めたからか。
そりゃそうだ。
学マスの楽曲が絶対に入れようと思っていたのですが、いざ書くとなると全く決まらず、かなり苦労しました。だって出てくる曲全部刺さるから……
最終的に『Luna say maybe』と『光景』で一騎打ちをして『Luna say maybe』が勝ったので書きました。
他にもいっぱい候補あったけど仕方ないね。
世界、これからも色んな人が最高の楽曲をたくさん作れる環境のまま発展していってください。
あとニコニコが良い感じに復活出来るようになってください。
音楽、最高!!!!!!!!!!
本日もここまで読んでいただきありがとうございました!
それじゃ、おつがお~!