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ピゴがどうやら腹を括ってわたしが楽になった話

ピゴは小学校6年生。
5年生までと違うのは、やたら学校行事が多いことだ。

何度も書いているが、今年からは特にピゴ自身がどうしたいかを選んでもらっている。

観劇会は、行かない。
社会科見学は、一部参加。
遠足は、行かない。
修学旅行は、行かない。
中学校の体験授業は、参加。

というような感じだ。
どれも、スケジュールや内容をぜんぶ学校の先生から説明してもらっている。
昨年度の写真なども見せてもらい、本人が見通せるようにということはお願いしている。

学校のことは、学校の先生から。
直接対峙で、ピゴと先生で相談し、どうするかピゴ本人が決める。
私はその結果を聞くだけ。

さて、中学校での授業体験のこと。
毎年、6年生全体の行事として、学区の中学校での授業体験が予定されている。
時間帯は午後。
ピゴは午前中しか登校しない人だ。
これまで、午後に学校行事あっても、一切参加しなかった。

「学校は、午前中に行くもの」


そういうもの。
これも同一保持なのではあるが、そういう習慣として、これまで6年近く過ごしてきたのだ。

今回も、内容以前に、"時間帯が午後"という時点で無理だとわたしは思っていた。
支援担に軽く相談されたときも、そのように答えた。

ピゴはいつものように、午前中に小学校へ行き、午後はデイへ行く。
中学校体験などまるでなかったように、"いつもの平日"を過ごすのだろう。
そう思っていた。


ところが、だ。


体験の前々日。
連絡帳を開くと、支援担から以下のようなメッセージが。

ピゴくんと相談して、「午後の中学校体験だけにする」となりました。
PM1:30に中学校の校門で待っています。

支援担より

え?
えーーーーー?!?!


いつの間にそんなことに。
連絡帳には、このメッセージと共に資料として教員向けの詳細スケジュールとピゴと相談したときに使用した紙が入っていた。

中学からは「美術」だがピゴにわかるようあえて「ずこう」と書いてくれている


ピゴに確認すると、「そうだよ」と。
何か問題でも???と澄ました顔だ。

午前中の小学校には行かない。
午後の放課後デイも行かない。
中学校の体験だけ行く
…ってことにしたと。


実はこの頃、期間として2か月くらいだろうか、ピゴは少しソワソワ、ピリピリして落ち着かなかった。
先の予定、特に来年のことを話題に出されるのを非常に嫌がっていた。
2025年のカレンダーをどこに貼ろうかとわたしが試しに持ってきたときも、チョコが「3年生の遠足は〇〇に行く」と言ったときも、
「やめて!」「言わないで!」
と強い口調で拒絶していた。
それが、この「中学校への授業体験に行く」と決めた日から、落ち着きを取り戻した。


中学の授業体験は、ピゴにとって待ち遠しい心踊るものでは絶対ない。
いつものように、午前は小学校・午後は放課後デイ、としたほうが楽であろう。

それを、彼は「いつもとちがうことをする」を自分で選択した。
支援担とピゴの間でどのようなやりとりがあったかは知らない。
それでも、気乗りしなくても自分にとって必要なものだと、ピゴはどこかで腹を括ったのだろう。



このエピソード、わたしの感想はピゴの選択に驚いたことも勿論あるのだが、それ以上に、

めっっっちゃ楽!!!!!!

であった。
ほんと楽。
わたしは結果を聞いて、放課後デイに欠席連絡して当日の中学校への送迎しただけ。
思考&判断、つまりは意思決定の過程にわたしは一切関わっていない。
学校の先生(今回は支援担)とピゴが直接対峙で相談して、自分の行動をピゴ自身が決めた
そこにわたしのリソースは1ミリも使われてない!!
これが、本人を支えると親である自分も楽になるということなのかっ!


この授業体験ではクリスマスカードを作成した。
小学校の支援担にフォローしてもらいつつ、中学教員の話もそれなりに聞いていたらしい。
出来上がったクリスマスカードの出来に満足したらしく、後でドヤ顔で見せてくれた。
この体験が、中学進学に向けてひとつのステップとなってくれていたらと願わずにはいられない。



中学校進学にあたって、そして思春期に突入するにあたって、もちろんまだまだ心配事だらけだ。
でも、子も親も少しでも楽に無理せず過ごすために、今はこの道を信じて進むしかない。

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