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紙に書くと話がはやい
我が家は、わたしとピゴがいつも同じ美容室に同じ日時に予約して髪を切っているのだが(親子セットで少し安くなる)、最近、チョコも一緒に散髪に行くようになった。
ところが先日。
日をミスって予約してしまい、後から気づいて変更しようとしたけれど、既に3人同時開始では予約が取れなかった。
他に美容室へ行く日も確保できないので、この日に行くしかない。
時間を少しずつずらせば同日に3人とも予約を入れられるので、そうすることにした。
いつもと違うが、仕方ない。
そう、いつもと違う。
こんなときこそ、おめめどうのコミュメモが威力を発揮する。
今回は、四コマメモ。
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1コマ目は、前提条件となる予約時刻を記載し、
2〜4コマ目は、取りうる選択肢とその場合の行動の見通しを記載した。
「どうする?」とこの四コマメモをピゴに渡しておくと、ざっと目を通してすぐに「コレにする」とパターン1を指差して返してきた。
話が、はやい!
チョコはまだ時刻・時間の概念が定着していないので、メモを見ただけでは状況を理解できない。
そもそもこの四コマメモを見たときに「たくさん書いてある」と言ってたので、彼女にはまだ情報が複雑で多すぎたのだろう。
一緒にメモを見ながら口頭で説明したが、100%理解できたかはあやしい。
それでも、キッズルームで待つ時間が少し長いということはわかったようで、チョコとしては遊べるので何も不満はなかったようだ。
ということで、子どもたちと「パターン1」でいくことを決めたので、このメモをそのまま夫に渡す。
「そういうことだから」と。
いちいち再度説明しなくてよい。
こちらも、話がはやい!
結果として、「いつもと違う」散髪の段取りとはなったけど、待つ時間が長くなるのだなという心づもりが出来たおかげで、子どもたちは何の問題もなく散髪を済ませることができた。
そう、何も問題ない。
あまりにスムーズなので、こうやって取り立てて記事にすることもないくらい。
障害児と暮らすというのは、日常生活のアレコレにいちいち準備や段取りを念入りにしなくてはならない。
それをしないと、SNSで毒を吐きたくなったり、カウンセリングやママ友会で愚痴吐いありしないとやってられないような「子連れで大変だったエピソード」となる可能性が大きい。
それが、こんなシンプルな四コマメモ1つで本当に「何も問題ない」ように穏やかに、すーっと過ごせる。
ハルヤンネさんが「おめめどうを使っていくと暮らしが楽になるからSNSでつぶやかなくなる。」とおっしゃってたけど、それもよくわかる。
コミュメモはとてもシンプルなので、「こんなものわざわざ買わなくても」と思ってしまうのもわかる。
しかし、コミュメモが手元にいつでも使える状態にあることで、日常生活に必要なアイテム、つまりペンとかお皿とかティッシュとかのようにあえて意識しない全く特別ではない必需品となり、息するようにメモに書く。
「メモに書く」からこそ、そのフレームワークを使って「どう書くか」を必然的に考える。
結果、相手に伝わりやすい書き方になるし、書くことそのものが相手に伝わりやすい伝え方をするためのトレーニングにもなるのだ。
コレは本当に、使い続けないとわからないことだった。
この良さ、なかなか伝わらなくてもどかしいのだが、伝え方に難があるのか。まだまだ精進せねばな。
でもほんと、騙されたと思って、使ってみてほしい。