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谷村 一成
2020年8月2日 10:39
2014年12月。私は東京湾から夜行フェリーに乗り、八丈島へと向かっていた。日本の危機言語・方言サミットに参加するためだ。10時間を超える船旅は初めてだ。途中で黒潮を超えるので波も激しくなる。到着したのは翌朝9時頃。雄大な八丈富士に圧倒され、ヤシの木が生い茂る南国情緒に、ここは本当に東京なのだろうかと不思議な気持ちになった。八丈島といえば流刑の島。関ヶ原の戦いで敗れた宇喜多秀家が有名だ。また