サくら&りんゴ #120 湖畔のイースターサンデー
目が覚めたら、なんだか窓の外の隣の屋根が白っぽい。
体はすっかり春の気分だったのにうっすら雪化粧である。
なんせ東京と違って家の中が暖かいので(笑)うっかりシャツ一枚で外に出ると、そこは東京の真冬の気温である。
もう4月の半ばだけど?
昨夜湖から昇ってきた月
そう言えば今日はイースターサンデーだったと思い出す。
イースターは毎年日付が変わる。春分の日の後の満月の後の最初の日曜日がイースターサンデー。
まさにその満月の日である。
どおりで帰国時、カナダ側の空港が混んでいたはずだ。
成田空港内のお店はまだ閉まっているところが多かったが、バンクーバーとトロトンは、ほぼパンデミック前と同じ状況であった。
東京の教室でひと足早いイースターイベントをしたと言うのに、実際の日付をすっかり忘れて航空券の予約をしてしまった。座席はぎっしりで、がらがらだったパンデミック中の”必ず横になれる”エコノミーは夢と化した。
しかしバンクーバーで以前経験した突然の三日間ホテル隔離や、遅延のため乗り継ぎ便の乗り遅れでPCR検査所を探して空港内を右往左往した悪夢の日を考えると、これまた夢のようにスムーズにパスポートコントロールを抜けた。
ワクチン証明やArriveCanというアプリに情報を入れておかなければならないし、機内ではマスク着用であるが、それでも一時の事を考えると今や超楽ちんの部類である。
しか~し。
そもそもこの日付の航空券となったのは翌週から燃料費高騰で、チケット代が跳ね上がっていたのである。加えて円安。チケットはカナダドルで買ったものの、生活費に考えていた円をカナダドルに変えられないでいる。
そして昨日いつものスーパーSobeysに行ったら、なんか食料品高くない?
ガソリンもすごい値段。安かった時の2倍以上?
さてそんな時のための裏庭野菜作り。
東京に居る間にオンラインで種をオーダーしておいた。
トマトやキュウリはもちろんのこと、ラディッシュ、レタス。新しい試みはケールにウィンタースクワッシュ。
え?こんなに頼んだの?
と私がいない間に種のパッケージを受け取っていた同居人のE。
彼に機械を借りてもらって土を掘り起こし野菜ガーデンのベッドを作ってもらう予定なのだ。
今年は去年よりたくさん植えよう。夫が作った野菜ベッドの三倍の大きさにして。
なんせ雪なので、外に植えるのはまだ先の話だが、まずは室内で発芽準備である。
以前と変わらない湖
そして水鳥たち
グースの描く湖面の縞模様が優しく柔らかい
イースターのパーティも集いもないけれど
穏やかで平和な
かつてと同じの湖畔の朝である