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穴守さんは、やっぱりスゴイ。

前々から、羽田の穴守稲荷神社はパワーは認めていたけど、昨日はつくづく「穴守さんは、やっぱりスゴイなぁ」と思った。何がスゴイのか?

スピリチュアル感覚のパワフルさだけでなく、ご利益を細かく体現してくる凄さ。誰にでもわかるような出来事が起きて、お世話好きな隣人みたいに「何かしてくれようとする神様だなぁ」と思う。

昨日は、高校時代の友人を穴守さんへ案内した。

日中の日差しは、10月なのに、頭がクラクラするぐらい強かった。写真の蹲(つくばい)の辺りは幸い日陰で、暫しボーッとたたずんでいた。

どこからともなく、小柄な初老の男性が私たちのそばに立っていた。手には、冷えた缶コーヒー2本。無言な上に無表情。ただ、その缶コーヒーをぬーっと私たちの方に差し出した。

「???」私たちは、たじろいだ。
男性は何も言わない。仕方ないので、「これ、私たちにですか?」と私が聞いた。男性は、曖昧にうなずいた。

元々、私はコーヒーを飲めない。でも、「受け取るべし」というような感じで与えられて、もらう以外に道はなかった。

「ありがとうございます」と言って、友人と私は缶コーヒーを受け取った。男性は何か言うのか?暫しの間があったが、参道入口に向かって歩いて行ってしまった。

私たちは我に返った。今、何が起こったのか?身も知らない人に、差し出された缶コーヒー、そんなもの飲んで安全なの?

残った缶コーヒーの表面が、外気の暑さで汗をかいている。どう見ても、さっき買ったばかりのようだ。見回すと、その缶コーヒーが、目の前の「100円」と貼られた自販機の中にあった。辻つまが合った。

ふと友人が「さっき、"穴守さん、暑いです。喉が渇きました" と呟いちゃったからかなぁ。あの人、聞いてたのかも」と言った。

そういうことなら、「穴守さんのお計らい」だと言うことにして、ありがたく頂こう、という結論になった。でも、二人とも缶コーヒーは飲まないので、持ち帰って、私の義兄に献上し、私たちは繁華街のカフェへ行くことにした。

週末、繁華街のカフェは、とても混んでいた。幸い外でも日陰なら過ごし易い気候だったので、テイクアウトして、外のベンチでお茶することにした。

アイスティーを飲みながら、ボーっと行き交う人を眺めていた。その中に見覚えのある容姿が、突如飛び込んできた。私の母、姉、義兄だった。

私:「あら、お母さん!なんでここにいるの?!」
母:「あら、まぁ!偶然!」
友人:「おばさん、お久しぶりです!お会いしたかったんですよ!」

私の家族はそのエリアにいないはずだけど、昨日はたまたま、そこで食事、買い物したのだそう。それでも、混んでる人混みの中の同じ時間と場所で、会えるって待ち合わせしてなかったら、なかなかない。

友人は、長いこと私の家族に会いたいと思っていたが、その機会がなかなかなかったので、偶然会えて大喜びだった。

家族が去ってから、しみじみ二人で「今日は、変な日だったね〜 こんなことってあるんだね〜」と話した。結局、「すべては、穴守さんのお計らいだね」と合意した。

地元の人は、穴守さんを信じてる。

戦後アメリカの進駐軍が、非人道的に羽田界隈の住人を1〜2日以内に追っ払い、この神社さえ追い払い、鳥居を動かそうとしたら、さまざまな「たたり」が起こったことは、地元では知られている話。アメリカ人でさえ理解できるように、3次元で「自己主張」する穴守さんは本当にスゴイと思う。

でも、穴守さんは、心が広い。

飛行場に土地を奪われたからって、飛行機や乗務員、羽田空港を使って遠くから来る人、旅立つ人をたたったりはしない。東京の玄関として、誇りに思って、頑張っている。邪気は日本に入れない様にしているけど、困っている人は助けたいと思っている。

それは、天空橋に移転された鳥居の表札を見たら一目瞭然。
「平和」

穴守さんは、細かく気が利く人情屋さんでありながら、間違ったことには「No!」と言える自分軸をもっている。そんな穴守さんが真に願っているのは、「平和」。

追伸:昨日、空では、冥王星が山羊座で順行に戻るという大きなエネルギー変化の日だった。水瓶座の半月は、満月かと思うほど明るく、力強かった。

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