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父の屋上ガーデンの引っ越し
父母の住む家の天井から雨漏りがし、ついに天井が抜けた!
天井の修繕が、待ったなしの状態に。
土のない東京の生活で、88歳の父が唯一憩える場所。それが屋上ガーデン。
父が長年育ててきた、多くの盆栽、日本原産の植物、サボテン、葡萄のつる、プランターの野菜などなど。つちの色は焦茶で温かく、中には色々な虫の幼虫がたくさんいる。水たまりだけのプランターもあって、そこにはカタツムリが住んでいる。ここは、まるでビオトープ。
その全てを、移動しなくてはならくなった。
今週から、職人さんひとりが、3階から1階のガレージまで、一個一個、移動し始めた。
「土って本当に重いよ、水を含んだら特に」、職人さんも音を上げる。
だから、私も、ほんのちょっぴり手伝った。
3日かかって、ほぼ全ての植物が1階のガレージに移動した。
すぐに「植物って、本当に生きているんだなぁ」と感じた。だって、ガレージは、今、彼らの出す熱気と湿気でムンムンしている。
ビオトープの引っ越しは、生命の引っ越しなんだ。