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「わからないこと」を放置すると、何がわからないのか、わからなくなる。

あるドラマの中で「〇〇は、"うつけ"だから」と誰かが言った。「うつけ」ってどういう意味?と思いながら、後で調べようと思ったが、メモを取り忘れた。数日後、調べようと思った時には、その言葉自体を忘れてしまった。

数日後、何かを忘れている気がして、暫し記憶を辿る。あぁ、あのドラマに出てきたある言葉だ。でも、何という言葉だったか?時間を取って、その言葉を探すために、そのドラマの録画を見直す。その言葉が使われていたシーンを早送りして辿り着く。やっと見つけた。さぁ、やっとその言葉の意味をネット検索できる。

これはあくまでも例で、そこまでして知らない言葉を探すこともあまり必要ないだろう。ただ、もし初めの時点で、すぐに検索していたら1分もかからなかっただろう。それを後回しにすることで、5分以上はかかってしまった。

「わからないこと」を放置しておくと、「わからない」という事実に頭を使う。順次処理していかないと、「わからない」という事実がどんどん蓄積していく。頭の中が????で一杯になってしまって、「全部がわからない」気分になってしまうだろう。

もし、今そんな状態に陥っているなら、まず自分自身に確認して欲しいのは、何がわからなくて、何がわかっているのか?

もしそれさえ、わからないほど混乱しているなら、唯一わかっているのは、「何がわからないのか、何がわかっているのか、わからない」という事実。視界がとても狭い、深い霧の中にいるという事実。

こんな時にひたすらネット検索したり、チャットGTPと対話しても、どこかへ辿り着けるのだろうか?自分の軸がわからないまま、情報の山に埋もれ、ますます霧は濃くなりそうだ。

こんな状況になったら、まずは誰かに聞く、誰かと話すことをお勧めする。家族、友達、同僚、上司など、直接の質問を投げ掛けてもいいし、こういう場合どうするとアドバイスや体験談を聞いてもいい。

理想的にはコーチと、こんがらがってしまった思考、「わからないこと」をまず紐解き、整理していくのもいい。

霧を晴らすのが目的ではなく、霧の中でどの辺にいるのかを探る。そしてどちらの方向に光が差しそうかを探ってみる。


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