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初心者の「自分軸」トレーニング

「自分軸」って言うけど、どういう風に探して、育てるの?具体的には何をやったら良いの?

「自分軸」は、誰もが持ってるもの。だから、後から手に入れるものではなく、消えたり、無くなったりもしない。もしかしたら、意識しないで使っているかもしれない。または、軸のバランスが崩れているのかもしれない。

日常の一つ一つの小さな行動に、意識を向けて認識していくことから「自分軸」の発見は始まる。まずは、以下の3つを試してみては?

1)「つられる」行動に気づき、「つられない」ようにしてみる。

何か笑えるような出来事が起こって、自分はよくわからないのに、周りの皆が笑っているので、つい笑ってしまうことはない?そんな時に「つられ笑い」をしている自分がいないか、自分を観察してみる。もし面白くないなら、笑う必要はない。なのになんで自分は笑ってるの?と自分と対話してみる。もし無表情でいれる人がいたら、その人はもしかすると自分軸の人かも。自分の判断で笑わないのか、おかしさに単に気づいていないのか、確認する必要はあるけど。

似たような行動は、飲み会でもよくある。みんながビールを注文するので、ついつられて「私もビールで」と言ってしまうことがない?本当は、体調が悪くてノン・アルコールを飲みたいと思っていても、なんとなくノリで、ビールにしてしまって「美味しくない」と思ってしまったり。次回そんな場面に出くわしたら、一歩引いて「自分は今、何が飲みたいのか?」を意識する。ちょっと時間がかかってノリが悪くても、注文する前にまずは自分の身体に「今、何が飲みたい?」とちゃんと聞いてみる。

2)信号を信じないで、自分の判断を信じる。

昔、フランス人の友人が私に言ったこと。「信号がいくら青でも、周りを確かめないで渡るのは、本当に危険。世の中には、赤でも運転するバカは沢山いる。」日本と違って、信号に対する態度がかなりいい加減な国で育った習慣なのかもしれないけど、これを聞いた時、何かが腑に落ちた。当時は「自分軸」という言葉を知らなかったけど、それらしいものだったのだと思う。

日本では赤信号を無視する車はあまりないから、社会は信号を守ることに固執し過ぎている。近頃は、電動自転車やスクーターがあっちこっちから飛び出してきて、かなり危険なことが多い。しかも、ルールが定まっていないので、信号より自分の感覚で安全性を判断したい。信号を守っても命を守れなければ意味がない。命を守れるのは自分だけ。

3)自分の誕生日の祝いを自分でプロデュースする。

もしかして、自分の誕生日って、自分でプランするのではなくて、誰かにお祝いしてもらうものだと思っていない?スウェーデンでは、家族以外の友人たちとは、自分で自分の誕生日プランを考えることが普通。お誕生日を迎える本人が、「今年は、〇〇レストランでみんなで食事したい」と思えば、「〇月〇日〇時から〇〇レストランで、私の誕生日のお祝いをしようと思うけど、予約を取るので、来れる人は連絡ください」といったメッセージが本人から来る。また、自分で料理をしたければ、「〇月〇日〇時から、私の誕生日会をするため、自宅に招待します。ぜひ来てね」となる。

こんな風に、次回の誕生日は自分でどういうお祝いしたいかを考えてみては?「自分軸」の最も大切なことの一つ「自分で自分を幸せにする力」を育てるには、とても良い練習。私はどんな人々と私の誕生日を祝いたいのだろう?お祝いって、どんなことをするのが私にとって嬉しいことなんだろう?自分の誕生日を一番自分が望む形で迎えられるよう、自分の考えを周りの人伝えてみるのも大切なこと。

「自分軸」を見つける機会は、そこらじゅうに散らばっている。自分のauthenticな/本物の声をちゃんとキャッチして対話することを、少しづつ積み重ねていくことが、自分軸を育てる基本。


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