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ヨーデルの話

みなさんこんにちは。たかみーです!
今日はヨーデルについて!私の好きな音楽ジャンルのひとつ。

ヨーデルってなに?

ヨーデルというと、皆さんイメージされるのは「アルプスの少女ハイジ」でしょうか?
「ヨーレローレロッヒッホー」という前奏のところが印象的ですよね。

ヨーデルは、スイスのアルプス地方で歌われる音楽のこと。厳密には、そこで用いられる地声と裏声を入れ替える「歌唱法」のことを、ヨーデルと言いますが、それらが含まれる音楽のことを、ジャンルとしてヨーデルと呼ぶ場合も多いように感じます。

もともとはアルプスの牧場で働く方々が、連絡手段や祈りとして用いていた歌唱法とされていますが、どうやって連絡を取っていたのか、非常に気になりますよね。。。
裏声を使ったほうが山の中では音がよく通るのだとしたら、よく山でやる「ヤッホー」も、「やっほぉぉぉ↗︎↗︎↗︎ォォォォ」と裏声を使ったほうが響くんでしょうか。。。
あまり人がいるところでは実験しづらいですね(°_°)

気持ちが軽やかになるヨーデル♪

私がヨーデルが好きな最大の理由が、気持ちが軽やかに、明るくなることです!
優しい地声と透き通るような裏声、それらを高速で行き来するテクニックが、じめっとした気持ちも晴れやかにさせてくれます。
曲は、石井健雄さんのEinen Jodler hor ich gernです。

音楽的な要素に少し注目してみると、軽やかで楽しげな演奏者の表情にも納得です♪

全体の構成は洋楽に一般的なヴァース、コーラスの形式。J-POPで言うなら、BメロがないAメロとサビのみの構造と言えばわかりやすいでしょうか。

Aにあたるヴァース部分では、語りのように落ち着いたメロディで曲が進んでいきます。音域も低い位置に抑えられており、歌手の地声のあたたかさが感じられます。ここでは旋律のリズムも細かくないので、ゆったりとリラックスした雰囲気が流れていますね。

そしてサビにあたるコーラス部分。
一気に旋律の音域が上がり、地声と裏声の高速入れ替え、「ヨーデル」が炸裂します。
ヴァース部分ではゆったりとしたリズム(4分、8分音符)で歌っていたところから、一気に16分音符の細かいリズム。
このように、音域とリズムを使って、聴き手の気持ちもグッと高めてくれているんですね。うーん、よくできています。。。!

ヨーデル曲の作曲者がすごいなぁと思えるところは、「ヨーデル歌唱法を熟知した音の配置」です。
実際に歌ってみるとわかるのですが、地声と裏声を切り替えるときに、跳びやすい音の高さや跳躍の幅(5,6,7度)というのが存在します。
また、ヨーデル唱法をかなり速いリズムで行う部分では、裏声の音の高さを固定したり、それでありながら飽きない彩りのある旋律を作り出す。

こういった曲作りは、ヨーデルを体で知っている、もしくは最大限ヨーデル歌手のことを理解しているからこそ、できるものなのではないかと思います。

日本人ヨーデル歌手、石井健雄さん!

さて、最後にこの曲を歌っていた石井健雄さんの紹介を。
日本人ヨーデル歌手の石井さん、「初めて聞いた」という方も多いかもしれません。

ドイツで活躍されているヨーデル歌手の石井さん。
もともとは機械工をしていたお父さんの手伝いをしながら、趣味でヨーデルを聴き、練習もしていました。26歳のころにドイツ語と機械工の勉強をしてくると家族に伝え、ドイツへ旅行に。
そこで、ひょんなことから趣味であったヨーデルを披露し、なんと聴衆に大ウケ!そこからヨーデル歌手の大家にも会え、本場スイスでも演奏を披露し、レコード会社にも声を掛けられ契約し・・・。

その頃には、観光で得ていた滞在許可も、ヨーデル歌手としての労働滞在許可へ。現地でヨーデル歌手として成功を収めていくのです。

ヨーデルの本場では、一番有名な日本人と言っても過言ではないかもしれません。今でも歌い続け、”Chicken Attack”などの動画でも世界的に話題を呼んでいます。

すごい世界観です・・・(笑)そしてヨーデルはとっても上手い!!

こんな世界的に活躍している日本人ヨーデル歌手がいるなんて、私たちもなんだか嬉しくなってきますね。

聴けば聴くほど好きになる♪

今回はヨーデルのご紹介でした。ほんの一部でしたが、少しでも興味を持ってもらえたら幸いです!

ありがとうございました!

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