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「先生がもっと生徒に寄り添えるようにしていきたい」 新規事業”mikan for School”の現在地
こんにちは、株式会社mikanの代表の髙岡 (@takaokazumasa) です!
こちらは mikan Advent Calendar 2024 20日目の記事になります。
前日はcure-tmkのよる『新規事業の1人目エンジニアとしてカオスを楽しんでいる話』でした!mikan for Schoolの学習者向けのプロダクトをガンガン開発して大活躍のcure-tmkの入社エントリーです、ぜひ読んでみてください!
はじめに
2014年10月にtoC向けにリリースした英語アプリmikanは、10年の間に900万人以上の学習者にご利用いただけるサービスとなりました。toC向けが現在も成長し続けている中ですが、より教育現場に深く入っていくために、2023年から新規事業として挑戦しているのが、学校・塾向けのmikan for Schoolです。
私+社員5名の少数のチームで事業立ち上げをしており、目指す地点はまだまだ先ですが、全国で250校舎以上で利用される現在までの振り返りをまとめておこうと思います。
新規事業のはじまりは、開成高校の先生からの要望
mikan for Schoolのはじまりは、2016年に、当時開成高校で英語教員をされていた方から「mikanを生徒に使わせたいんだけど」という連絡を頂戴したことです。その方は大学の先輩で、mikanのことはリリース時から知ってくれていました。
実際にお話を聞いてみると、「授業で教科書の本文の内容や演説などを題材にして、より考えて発信して議論するような取り組みをできるようにしたい。そのために、内容を理解するために必要なインプットを、楽しく効率的に学べるmikanで各自取り組んできてもらえるようにしたい。」ということでした。
生徒の考える力や知的好奇心を育てようとする先生の想いが素晴らしく、1人1人に合った学びを届けることとセットで、集団だからこそ得られる学びにも向き合う時間を増やしていくことは、ぜひ実現していきたいと考えるようになりました。
ただ、実際には会社で紆余曲折があり、mikan for Schoolも1回頓挫してしまっております。(紆余曲折の一部はこちら参照)
そこから、2023年にようやく会社としてまた挑戦できるようになって、改めて腰を据えてゼロベースで新規事業として取り組んでいます。(頓挫した際にご迷惑をおかけしたお客さまには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、改めて立ち上げる中で、当時のお客さまが再び利用してくださっていたりしてめちゃめちゃありがたいです。)
先生と一緒に、子どもたち1人1人に合った学びを届けていきたい
現在まで長らく、1:Nの集団指導形式は変化しておらず、生徒1人1人に合わせた学びを実現することはなかなか難しいままになっています。また、さまざまなニュースが飛び交うほどに、先生たちの多忙な現実があり、授業設計や生徒1人1人へ向き合う時間を確保していくことが難しくなっています。
実際に、学校で教員をやっているが、本来取り組みたいと思っていた生徒の学びに向き合う時間を全然作ることができない、という不満の声を直接伺うこともありました。
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その中で、mikan for Schoolでは、先生と共に、生徒1人1人に寄り添った教育を届けていくことを目指しています。
生徒には、カリキュラムに沿った内容を中心にmikanで学習に取り組んでもらい、学習データが蓄積しながら、個別最適な学びを提供しています。
また、生徒の学習がデジタルになることで、まだまだ部分的ではありますが、先生の業務効率化を実現しはじめています。例えば、日々の学習を手間なく集めることができたり、ペーパーレスで教材やテスト・課題などを配布することで採点や回収・集計を自動化することができています。
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学習者の学習体験に、ずっと向き合ってきた強みを磨き続ける
mikanは、2014年10月にリリースをして10年以上経過して、900万人にご利用いただいております。そこから教育現場向けにmikan for Schoolを展開を開始し、学習者の学習体験に向き合い続けてきたプロダクトやチームが特別であると感じています。
mikanのtoC展開では、プロダクトをひたすら改善することで、マネタイズもほぼユーザー課金のみで、マーケティングへの投資も少なく、現在までの成長を実現してきました。
真っ直ぐ学習者に向き合うことは、mikan for Schoolで先生や保護者などなどステークホルダーが増えてきても、最終的には子ども達のためである、という共通の目的からブレない強みになっているかなと思っています。
実際に導入を検討いただく際にも、エンドユーザー重視のプロダクトやサクセス体制をご評価いただけることも多く、自分たちのDNAの1つとして引き続き磨き込んでいきたいと考えています。
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学習成果も業務効率化も、実現してきてます
mikan for Schoolを導入いただいている全国250校舎の先生の方々からは、非常に嬉しい声をいただいております。まだまだやっていきたいことの1%もできていないですが、直接お話を伺ってきた事例を一部紹介します。
兵庫県立宝塚西高等学校の先生からは、業務効率化の実現、その結果として本来時間をかけたかった個別の指導や授業設計ができている、というお話を伺いました。
電子化・ペーパーレス化によって、具体的には小テストの実施・採点の管理が激減しました。これは非常に助かっていますね。
(中略)
例えば、小テストは1回実施するたびに印刷や採点の手間が大きく、残業もたくさん発生していました。特に採点は手帳に書き写した成績をデジタル入力する、みたいな手間もかかっていたりして。
その点、mikanなら結果のCSVファイルを貼り付けるだけですから。生徒の成績を一覧で保存することもできるようになってとても便利です。
おかげで、生徒の特性に合わせた丁寧な指導や、授業準備にもっと時間をかけられるようになりました。
また、東京都市大学等々力中学校の先生からは、業務効率化に加えて、学習成果も上がっているお話も伺えています。
mikanが良かったのはテストが簡単な操作で作成できる点でした。教員の負担も少なくなり、毎日取り組む課題ではなく週に1回のテストで到達度を測ることになったんです。テストの点数で補習をするかどうかを判断する方がシンプルだし、生徒にとっても負担が少ないのではないかと。
(中略)
大きな変化としては、中1の目標級である英検4級の合格率が第3回終了時点で93%以上という成果が出たことです。
(中略)
中学生の担当としては今2周目に入っているんですけど、現在の高2が中1の時と比較しても、基本的な単語力は今の方が高いですね。
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教育現場に、もっと広くもっと深く入っていく
今後は、より一層事業立ち上げの速度を早めながら、もっと広くもっと深く教育現場へ入っていくことを目指しています。
楽しく学べる個別最適化された英語学習を届けて、進化させていくことに加えて、英語以外の学習への拡大やLLMを活用して”人”にしかできないと考えられていた領域を肩代わりすることにも挑戦していきます。実際に、LLMを活用したプロダクトも、ベータ版としてスタートさせていて、ご好評いただき導入も進み始めています。(カジュアル面談などで、またお話させてください!)
私自身も二児の父親となって、これまで以上に、未来世代である子ども達のための教育をより良いものにしていきたいと強く思っていますし、それには、デジタル・AIの活用だけでなく、直接子ども達に向き合う先生たちのエンパワーも重要であると考えています。
それを実現していくために、本格的にチームを作っていく段階です。
特に、会社としてもtoC事業しかやったことがない中なので、BtoBで事業開発やセールス・サクセスのご経験がある方には、仕組み作り・組織作りの段階から大活躍いただける機会があると思っています!(機会があると書いてますが、めちゃめちゃ模索してカオスなので、ぜひ当てはまる方は助けてください!)
ビジネス職以外も、幅広く募集しておりますので、ぜひEdtech、教育領域に興味がある方は、お気軽にご連絡ください!