前庭感覚と固有感覚を育てるアプローチ
こんにちは、オノです。今日は「感覚統合療法」についてお話ししたいと思います。私も現在勉強中の内容なので、参考程度に聞いていただけると嬉しいです。今回は、感覚統合に重要とされる「前庭感覚」と「固有感覚」に焦点を当て、具体的なアプローチ方法をご紹介します。
▼ 参考資料
感覚統合における「前庭感覚」と「固有感覚」の重要性
まず「前庭感覚」と「固有感覚」について。これらは発達の基盤となる感覚です。これらを育てることによって、日常生活での困りごとや、他の発達領域の促進が期待されます。つまり、感覚統合療法を通じて「前庭感覚」と「固有感覚」を適切に刺激することが、子どもたちの健やかな成長にとって大切だと考えられています。
具体的なアプローチ方法
感覚統合療法で前庭感覚と固有感覚を育てる方法は、「道具を使ったアプローチ」と「ふれあい遊び」の2つに分けられます。それぞれの具体例を挙げてみましょう。
道具を使ったアプローチ
トランポリン
リズム感とバランス感覚を鍛え、前庭感覚を刺激します。ジャンプ運動を通じて足の筋力も向上するため、幅広い効果が期待できます。ブランコ
タイヤブランコなど不安定な座面のものを使うと、さらに効果的です。揺れの感覚が前庭感覚を活性化させ、平衡感覚の向上が期待できます。ボルスタースイング
大きく揺れたり回転する動きで、前庭感覚と固有感覚の両方を刺激します。多様な刺激がバランス能力を高めるのに役立ちます。ハンモック
不安定な布の上でのバランス調整を通じて、筋力や平衡感覚が鍛えられます。ゆらゆらした動きが、子どもたちに安心感と刺激を与えます。平均台・タイヤ飛び
バランスを取りながら歩くことで、前庭感覚と固有感覚が鍛えられます。バランスボール・バランスディスク
不安定な面でバランスを取ることが、体幹を強化し、前庭感覚を促進します。スクーターボート
移動の際に動きの方向や速度を調整することで、前庭感覚と固有感覚が鍛えられます。フレキシサスイング
全身を動かしながらリズムや平衡感覚を鍛えることができ、楽しく運動することができます。滑り台
坂を登る動作で前庭感覚が刺激され、バランス感覚の向上に役立ちます。回転椅子
回転することで前庭感覚を強く刺激し、旋回運動に対する慣れを促進します。大縄跳び
ジャンプやタイミングを合わせる動きでリズム感と前庭感覚が鍛えられ、体のコントロール力も向上します。鉄棒・アスレチック・ジャングルジム
子どもが好むこれらの運動は、腕の筋力や体幹、並行感覚を鍛えるのに適しています。
ふれあい遊び
次に、道具を使わずにできる「ふれあい遊び」のアプローチを4つ紹介します。
高い高い
大人に持ち上げてもらい体が浮く感覚や、上下の動きで前庭感覚が刺激されます。飛行機ごっこ
両手を広げて飛行機のように走ったり飛んだりすることで、固有感覚や前庭感覚が刺激されます。お馬さんごっこ
大人に乗り揺れながら進むことで、バランス感覚やリズム感が養われます。鬼ごっこ
走る、急停止するなどの動きで瞬発力、固有感覚、体のコントロール力が鍛えられます。
安全に楽しく発達をサポートするために
これらのアプローチにおいて重要なのは、感覚を「報酬」として楽しく取り組めるよう工夫することです。特に揺れを伴う運動は、子どもに人気で発達に効果的ですが、怪我のリスクもあるため安全に配慮する必要があります。