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視録的運動(シロクテキウンドウ)

スポーツのストーリーテリング記録運動。スポーツ領域のブランディングやデザイン、写真や映像、ストーリーテリングなどを考察するWebマガジンです。 powered by vennn
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2024年9月の記事一覧

『DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』鈴木ヒラク|あることについて極限まで向き合うこと

視録的運動のブックレビューシリーズ。デザインやクリエイティブ、ブランディング、アートなどに関する本で、読んで勉強になったものを共有していきます。 *** 『DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』は、鈴木ヒラクさんというアーティストが「ドローイング」について書いた本です。デザインやアートとなると、「点」や「線」や「面」をテーマにしたものは過去にも読んだことがあるしよく見かけるのですが、「チューブ」という言葉に惹かれて書いました。 「ドローイング」について

ブランドの『ノンフィクション感』による機会損失

昔ある本の中で「一貫性とはフィクションである」という言葉に出会いました。僕はなぜかこの言葉が好きで、ずっと頭の中に残っています。人間は、昨日と今日で違うことを言っていたり、今と5年後で違う夢を語っていたり、そういった「多少のブレ」があって当たり前なのだと、なにか安心するからです。 対照的に、「一貫性とはフィクションである」という言葉は、ある意味で「一貫性」に対する強い決意を促す言葉のようにも思います。 もしあなたが、仕事でも、生活でも、自分自身に「一貫性」を持たせようと思

スポーツにおいて「主観映像(Point of view shot)」の可能性を探る。

あるブランドのコンテンツを見ていたときに、そういえば主観目線の映像は、スポーツ関係のプロダクトブランドにおいても、また単純にスポーツのゲームを映像に収めるという意味でも、あらゆるシーンで効果的なのではないかと思ったので、その理由を考えてみることにします。

「F.C. Como Women」という突如現れたサッカークラブの戦略とビジュアルと、プロジェクトの全容。

これぞ「リブランディング」のパワー。何よりVisualのかっこよさと芯を食ったWords。最初はなんか凄そうなクラブが出てきたな〜VOGUEとかGQが特集組んでるな〜かっこいいな〜くらいに思ってたんですけど、色々調べてみたら思っていたよりもすごいことやろうとしているし、規模が大きかった。 こういう仕事を見てしまうと、やっぱり同業者の端くれとして刺激をもらえる一方で、ステージの違いを痛感せざるを得ません。 最初はこのロゴやデザインの考察を書こうと思ったんですが、それよりもブ