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投票に行っても何も変わりません

「投票に行っても何も変わらない。」

これは多くの人が感じていることでしょう。だから投票に行かないというのは現代の若者にとって合理的な選択と言えます。しかしその先につきまとうのは、重い社会負担と暗い将来への不安です。最近では国内に見切りをつけて、海外に出ていく若者が増えていると聞きます。ではもう日本は終わってしまったのか?僕なりに思うところがあったので共有させてください。

「政治活動=投票」という罠

そもそも選挙に興味のない人に投票に行けというのが、僕は間違っていると思います。例えば人気のないサッカーチームが、試合を見にきてくださいとお願いしても、あんたのチームが弱いからと返されるだけでしょう。運営としてやるべきなのはチームの強化で、広報ではないのです。つまり政治に置き換えると、いかに強力な選手(候補者)を集め、そして育成していくかが鍵となります。チームが強くなれば必然的に観客は増えるのであって、観客から増やすというのはアプローチとして逆と言わざるを得ません。

なぜこのような歪な宣伝がされるようになったかは、おそらく政治家側の都合だったのでしょう。前提として、被選挙権の方が選挙権よりはるかに大きな影響力があります。例えば僕の地元では、前回の選挙において投票数と立候補者数を比較すると、大体2500:1でした。つまり、立候補するだけで2500倍政治の意思決定に影響を与えたことになります。おかしいですねぇ、あれだけ投票に行けと説教のように聞いたのに、立候補しろとは一度も言われたことがないのだから。

我々は「政治参加=投票」と長らく教え込まれたせいで、あたかも投票だけが政治の手段であるかのように錯覚していたのです。実際には民主主義や政治参加という耳障りの良い言葉を盾に、政治家が自らの議席を守ってきたのにすぎないのに。

どうやったら政治は変えられるのか

さて皆さんの洗脳が解けたところで、今度はルールを作る側に回る方法を考えていきましょう(ドラゴン桜かな)。先ほど挙げた強い政治家の要素をもう少し具体化すると、

・教育
・競争
・挑戦

が重要だと思ってます。まずは教育で、主権者意識。これは自分が動かなければ、誰もやってくれないという考えと危機感がベースにあります。フランスではよくデモが起きているのですが、何もしなければ不法移民が押し寄せてくるし、企業は環境を破壊するし、年金の受給が少なくなるしでてんやわんやなわけです。その危機感があるから動くし、民衆は一体となれるわけです。そんな彼らが日本を見たらきっと驚くでしょう。不満があるのにいつまでも耐え続けるなんてクレイジーだと。

だから僕は訴え続けます。このままだとやばいぞと、下手すると半世紀近く上の世代を背負っていくことになるぞと。今すぐ動きましょう、耐え続けるのは誰もハッピーにしません。

若者の強みを活かそう

次に強い候補者を生み出すには、競争が必要です。今は候補者すら不足している状況です。特に若者、女性が顕著に少ないです。

20代は1%未満の自治体がほとんど(朝日新聞より)

選挙は4年に一度しかなく、昔は情報も少ないのでPDCAがほとんどワークしなかった。そうすると情報は一部に集まり、世襲議員が誕生します(総裁選かな)。だから適正な競争が行われるための、情報発信の土壌を作りが大事です。むしろここは若い人達の得意分野なので、選挙に関する知見をどんどん公開しましょう。そして立候補のハードルが下がれば、きっと今よりも優秀な人材が入ってきやすくなると思います。必要なのは貢献度が高い活動家を増やすことで、世襲議員の懐を肥やすためではありません。

最後に挑戦です。従来と同じ方法では勝てないということです。例えば最近増えてきているのが、選挙カーを使わない選挙活動。めっちゃいい試みだと思います。うるさいくて迷惑だし、そもそも名前を連呼されて投票したい人なんているんでしょうか?しかも公費補助が出るので、税金が使われているという驚き。そんなお金の使い方で行政任せられない。でもそこがしっかり共感を生んで、当選に繋げた人たちがいるのも事実です。そしてこれからはそれが当たり前になっていく。今までの当たり前は疑いましょう。

これからの政治参加

これらを総合すると、

「投票するな、選挙に出ろ。」

ということになります。かなり脳筋な結論になりますが、僕は今の政治を変えたいなら投票に行く意味はないと思います。むしろ一人でも多く選挙にでて、その知見を広げていく必要がある。だから僕は選挙に出る若者を応援するし、社会でそういう価値観を広めなければいけないという自負がある。選挙に興味ない奴らは放っておきましょう。相手にするだけ時間の無駄です。政治に貢献した人がより多くのリターンを得られる仕組みにしなければ、政治は良い方向に向かわないでしょう。

目指すのは、自分たちの自分たちによる自分たちへの政治。

どんどん立候補しようぜ!!!

おわり

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