新渡戸文化学園さんにまた行ってみた。(Part3)
こんにちは、前回の記事でも書いた新渡戸文化学園さんにもう一度見学させていただきました!!(2回もありがとうございます🙇♂️🙇♂️)
ちなみに前回の記事はこちら!👍
新渡戸文化学園さんに行ってみた。(前半)
新渡戸文化学園さんに行ってみた。(後半)
前回は「コンピテンシー」のクラス、つまりどのように知識スキルを身につけるか、の授業を見させていただきました。
思わぬ、出会いがたくさんあり、肝心の「コンピテンシー」については記事に書かれていませんが笑
今回は「クロスカリキュラム」と言われている探求学習の授業を見学させていただきました!!👏
毎週水曜日は自由研究!
ちょっと自由研究という単語が当てはまっているのかわかりませんが、イメージと違っていたらすみません。
新渡戸文化中学校では、毎週水曜日の午前中(なんと4コマ分)を全て使って「クロスカリキュラム」という探求学習を行っているそうです。
プログラムは学期を通して行われるそうで、最終発表会のある「新渡戸祭」に向けてみなさんさまざまな活動を行っていました。
学期の序盤はチームビルディング研修を行ったり、生徒自身の興味関心を掘り起こす活動を行い、
徐々に興味関心と社会貢献(誰かの「ありがとう」)に繋げていくそうです。
SDGsなどの社会課題についても触れて、現代社会で課題とされていることにも目を向けているんだとか。
僕が参加した回ではファシリテーターの先生が、
"Moon shot"について話して冒頭に話してくださっていました。
「意味なんてなくていいから、まずは自分の興味の延長線上にある大きな夢を描いてみよう。」そんなメッセージを丁寧に、生徒を巻き込みながら伝えていました。
まずワクワクするビジョンを共有すること、抱かせること、Manegement by Objectivesの基本ですね。(これが難しいんだ😭😭)
その後、「ラボ」といわれる独自のテーマを持ったチームや個人に分かれて作業を開始します。
このラボは1, 2, 3年生混合で構成されます。
各ラボの話を聞いてみましたが、
みなさん本当にさまざまな活動をされていました。
南米の国について調べていまとめているが、
この活動だけで本当にいいのか?
もっと誰かのためになる活動があるのではないかと悩む生徒さん
創作料理を考えて作り、その料理へのアドバイスをもらうために栄養士さんにメールを打っている生徒さん
近所の川で生態調査や水質調査をしたい生徒さんと、
そのラボにいて、外来種の生物を料理して食べてみたい生徒さん
上記以外にもいろんなプロジェクトがありました!
お話を聞いてて本当に楽しかったです。
笑顔で自信を持って自分のプロジェクトを説明してくれる方、
ちょっと恥ずかしそうに、でも質問したらどんどん答えてくれる方、
まだまだ考えがまとまっておらず、論理破綻している方、
なんとなくやりたいことはあるけど、なんでかわからない方、
あんまり興味を持ててない方、
参加する生徒のモチベーションもはっきりと言えばさまざまです。
だから、授業中に遊んじゃう方もいたりしました。
でも、そこにはちゃんと自由に探求できる環境がありました。
本当の意味で、自由に探求できる環境の重要さ
前回の記事にも書いたように
「やりたくないときは時はやらない」が許される環境に価値があると僕は考えています。
もしかしたら「中学生にもなって」「それは甘やかしでは?」と思われる方もいるかもしれません。そして、その通りなのかもしれません。
ですが、もしそれまでに自由に学ぶ経験をしてこなかったかのだとしたら、
そもそも経験がなく、重要なスキルをまだ身に付けられていないのだとしたら、
それはどこかのタイミングで身に付ける必要があります。
それは中学、高校、もしくは大学かもしれません。
社会人になってから必要だと知り、困っている方もいます。
どのタイミングがベストなのかはわかりません。
「遅すぎる」のかもしれませんが、それでも必要な経験だと思います。
新渡戸文化学園さんでは
彼らの行動を止める先生も矯正する先生もいませんでした。
その経験の重要性を先生方で共有しているように感じられました。
目に見える成果が出るかわからない
探求学習を行うとしても、目に見える成果が出る保証はないし、そもそも生徒自身のポテンシャルに大きく左右されます。
伸ばしたいスキルや性質が曖昧なものも多く、評価することが難しいです。
しかし、これからの不透明な時代を生きていくうえで必要だと言われるスキルや性質であることも確かです。
ATC21sが出した21世紀型スキルには、探求学習によって身につくことが期待されているスキルが多く含まれています。
目に見える成果が出るかわからなくても、
可能性を信じて探求学習を取り入れ、
それを目に見える成果に変えていくことが求められている気がします。
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