【学校に行ってみた】スウェーデンの巨大な高校(De la Gardiegymnasiet)
世界周遊35日目:ストックホルム
スウェーデンはストックホルムにやってまいりました。
ヘルシンキと打って変わってストックホルムはもう大都市です。
そして歴史ある観光地と素敵な建造物の宝庫。
個人的に大好きになった街です。
今回はスウェーデンでお邪魔させていただいた学校De la Gardiegymnasietについて書いていきたいと思います。
🔶リードヒェーピングの学校De la Gardiegymnasietについて
リードヒェーピングはストックホルムから電車やバスを乗り継いで4時間ほど西に行ったところにある町です。
どちらかというともうイェーテホリ(第2都市)に近いです。
今回学校を案内してくださったJohannaさんですが、叔母さんが日本の学校で教員をされていて、そのツテで紹介していただきました。
歴史や宗教を専門に教える先生だそうです。生徒との関係も良いようで信頼されているのがよくわかりました。
※帰りに紹介してもらったレストランでこの学校の卒業生が働いてたのでチラッとJohanna先生のことを聞いたところ大絶賛でした!!
少し脱線しましたが、De la Gardiegymnasietはリードヒェーリングという少し都心から離れた街にある唯一の高校です。
周辺地域にある唯一の学校ということもあり、周りの街からも生徒が通っているんだとか。
それもあって生徒数はなんと高校だけで2000人!!
敷地もかなり広くて簡単に迷えそうです。
スウェーデンの特に都心部では学校ごとにコースやプログラムがある程度分かれており、いくつかの学校が地域内にあるのが一般的だそうです。
しかし、周辺に他の高校がないDe la Gardiegymnasietではできるだけ多くの選択肢を子どもたちに提供するためにも15種類以上のプログラムを持っているんだそうです。
ホームページをパッとみただけでも
建築、経済、電気工学、美容、カーエンジニアリング、販売(貿易)、工芸、産業工学、自然科学、社会科学、料理、配管工、健康福祉、プログラミング
と多岐にわたります。
コースで見ると5,6種類のコースがあり、それぞれが1つの高校並みの規模なんだそうです。
そんな感じで学校が巨大なため、Johanna先生も完璧には把握できていないんだとか。
ちなみに教職員の人数は300人ほどでそのうち教員は150~200人ほどいるんだそうです。
それくらいいないと回せないですよね。笑
スウェーデンの基本的な教育システム
ここでスウェーデンの教育システムについて少し触れておきたいと思います。
学校の施設紹介
日本でいうところの工業学校の役割も果たしているためだと思われますが、僕は日本の工業学校を訪問したことがないため驚きの施設だらけでした。
とにかく敷地が広く施設が多かったため全然紹介できていない場所も多くありますが、とりあえず僕が気になった場所を重点的に載せてみました。
この施設のバラエティからも分かるように、スウェーデンでは生徒が自分の興味関心のある分野を早い段階(高校生)から選べるシステムが成り立っているんだそうです。
🔶学校の授業見学
今回は歴史と宗教、英語の授業に参加させていただきました。
授業のスタイルとそこから得た個人的な感想をまとめていきたいと思います。
歴史と宗教
歴史と宗教はそれぞれ1時間ずつの授業でした。
授業時間は授業によって違うそうで、年度の初めに何を何時間分持たされるか教員に通達されるんだそうです。
(教員は年間で持てる授業時間が決まっているんだとか。)
今回見学した2つの授業は同じスタイルの授業でした。
個人的な印象としてはかなりインプット重視の授業です。
生徒の様子も見学させていただきましたが、
正直に言って頭が回転しているようには見えませんでした。
(実際に寝てしまっている生徒もちらほら)
ですが、最初のオーラルイントロダクションでは
「先生が質問して生徒が答える」という基本的な流れから「生徒が生徒に質問して生徒同士で意見交換」という状況に発展している様子も見られました。
(これは授業をしていた先生自身も驚いたそうです。)
内容はホロコーストについてで
前回までの授業でホロコースト時の殺害方法について学んでいたらしく、
生徒はその学びから思うところが色々あったようです。
スウェーデン語だったので何を話しているかは分かりませんでしたが、教室全体で生徒同士の対話が止まりませんでした。
授業のスタイルはその時々で変えるそうで
議論ベースの授業やアクティブラーニングも取り入れているようです。
しかし、今回見せてくださったようなインプットベースの授業が多い様子でした。
英語
もう一つ見学させていただいたのは英語の授業でした。
途中で時間切れになってしまったのですが、
今回の授業スタイルは
こちらの先生は役者タイプ。
顔の表情、身振り、話し方を工夫して生徒を引き込んでいる様子が見られました。
そして生徒をどんどん動かすアクティブラーニングスタイルで
話を聞いているだけの時間は僕が見ている限りでは5分かそこらでした。
授業中はオールイングリッシュ、学内でもこの先生と話すときは英語らしく生徒はどんどん英語が話せるようになるそうです。
ちなみにスウェーデンの子どもたちも最初は英語を話すのが恥ずかしいそうです。
文法間違い、発音間違いを恥ずかしがってあまり話そうとしないという話はなんだか親近感を感じてしまいました。笑
🔶まとめ
今回はスウェーデンの学校の様子を書かせていただきました。
見学していて思ったことは、
スウェーデンの子どもたちも授業中に寝たり、授業中に先生が見ていないところで遊んだりするんだ!!ということです。(そこ?笑)
何が言いたいかというと、
高校生の子どもたちはどこの国でもそれほど大きく変わらないのではないかということです。
インプットだけの授業では眠くもなるし、夏休みの宿題は断固拒否!!
勉強が好きかと言われればNOと言い、それでもやらなきゃいけないからと頑張っていました。
そんな僕が知っているようなティーンエイジャーがたくさんいたことに逆になんだかホッとしました。
同じ子どもたちの教育に携わるものとして、僕自身に何ができるのかをさらに学んでいきたいと思いました。
学校紹介だけで盛りだくさんになってしまったので、先生との対話内容やそこから僕が感じたことは次回に譲りたいと思います。💦
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