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急成長する環境でAIエンジニアに再挑戦する決意

はじめに

はじめまして、社員番号127の稲村和樹と申します。9月からAIエンジニアとしてIVRyに参画させていただきました。

IVRyのAIプロダクトの面白さと、最高の技術をすべての企業に届けるというミッションに共感し、入社しました。IVRyの事業とAIが一番面白いタイミングに運良く居合わせたことに感謝しつつ、変化と成長を楽しんでWork is Funのビジョンを体現していきたいです。

以上、所信表明ですが、プロフィールと入社の経緯、入社後の感想を補足させていただきます。IVRyのAIエンジニアに興味を持っていただけた方の参考に少しでもなれれば幸いです。

経歴

大学・大学院の頃から自然言語処理への関心が強く、学生時代には機械学習分野や計算機科学の勉強を中心に行っていました。大学院では自然言語処理の研究室に進学し、当時は博士課程に進学したい思いもありました。しかし、2016年頃のディープラーニングによるAI研究の潮流の変化に圧倒され、深いテーマに腰を据えて探求することに一度自信を失い、むしろ自然言語処理をインターネット産業で役立てたいと徐々に思うようになりました。

2017年にサイバーエージェントに新卒入社し、チャットボット製品のチームに配属されました。スクラムでのチーム開発の経験や対外発表の機会もいただき、恵まれた環境だったと感じています。新卒の当時はインダストリーでやっていく決意とアカデミアへの未練がまだ同居していて、リサーチャー or MLエンジニア(あるいはデータエンジニア?)などのキャリアをどう進もうか悩んでいました。

少しずつ業務にも慣れてきた頃、大学時代の友人から声がかかり、彼らが自然言語処理分野の事業を立ち上げていたPKSHA Technologyに転職しました。チャットボット自社サービス事業を展開していた子会社に配属となり、私は新製品仮説の検証を目的としたPoCの受託開発を行うチームで働きました。振り返ってみると当時実現されたAI/DXの製品群は、現在の市場で見られるAI製品群と比べてもコンセプト的には通底する点が多いものでした。しかし今のAI技術面から改めて見た場合には、開発コストやAIでカバーできる機能幅が当時とまるで異なっているという点が、最近のAIプロダクトの興味深い点だと感じており、この観点はIVRyでの再挑戦をやりたくなる背景にも大きく影響しました。PKSHAでの経験を経て、自然言語処理の産業応用に対する感度はぐっと深まったように感じられたと同時に、PoCの限界とホリゾンタルではない領域で仮説を深めてみたい思いが高まっていました。当時の思いは前職の入社エントリでも長々と綴っています:

2年半ほど働いた後、当時PKSHAとも関係が深かったリーガルテック企業のMNTSQに転職しました。契約書を解析して検索できるSaaS製品の開発で、AI解析システム部分を主に開発しました。成長に伴い法務の業務基幹領域へとサービス射程が広がり始めて、PdM組織の新設やセールス/CS組織の再編を経る過程では開発PMの業務にも挑戦させていただきました。同時期に役員陣の交代があり、AIチームの管理職に挑戦する機会もいただきました。至らない点も多くありましたが、この期間に関与させてもらったPdM業務やチームマネジメントで悩んだ経験は、AI SaaS事業を営む組織で働く基礎を与えてくれたように感じています。

1年間マネジメントを務めていたタイミングで、ChatGPTをはじめとするLLM技術が現れて、技術者としての好奇心と危機感を強烈に揺さぶられました。それまで築いてきた技術の基礎の上に、少し抽象度を上げてマネジメントへの挑戦を行うという自身のスタンスが、足元から揺らぐような思いがありました。自身の危機感と事業上の要請が合流して、新規のAIサービスの開発ではフルスタックエンジニアとしても挑戦させていただきました。

ジョインの経緯

前職ではプレイヤーから入ってAIチームのマネージャー・テックリードを務めてきましたが、4年間同じ環境で働いた成長限界の感覚があった点と、加速するAI技術との付き合い方への危機感から、新しい環境を求め始めていました。IVRyのことを深く知るきっかけになったのは、研究室時代の先輩で、自然言語処理界隈でもご縁があったAIエンジニアの町田さんにお誘いいただいたことからでした。

転職当初はキャリア的な課題意識も強く、企業規模を大きくしてみたり異なる職種に挑戦してみたりすることとも悩んでいました。何社か面談を受ける中で、IVRyが際立っていたのはとにかく採用プロセスがスピーディだった点と、奥西社長から説明いただいた事業内容の密度と伸び代、そして面白さが一番印象強かったように感じられた点でした。社員の方々も優秀で良い人が多く、素直に入社したいと思える環境でした。

入社にあたって最後まで悩んだのが、流動性の激しいAIエンジニアとして価値を出し続けていけるかの覚悟でした。直近の業務がマネジメント中心だったブランクもありますが、それ以上に、技術発展や市場動向といった外部の影響を受けやすい点はいまだにプレッシャーがあります。IVRyとしては職種に垣根を設けすぎないカルチャーがあり、例えばエンジニアがPdMに挑戦するようなことも奨励すると説明されてはいたのですが、社内で業界2〜3周目のプロが必死に活躍されている中で自身のエッジを立てるにはやはりAIしか無いだろうと思うに至りました。加えて従来と状況が異なるのは、分析や実験の段階だけでなく動くアプリケーションの形に昇華させる役割もAIエンジニアには期待される点です。この状況の変化も、AIアシスト技術やマネージドサービスなどの進化で複合的に敷居が下がってきていて、AIに限らないソフトウェアエンジニアとしての生産性の追求もどんどんプレッシャーが高まってきていると感じています。

この決意に至れたのも、IVRyが対話型音声AIを真に役立つ形で事業化してくれていることに依拠しています。AIが事業性を伴ってユーザー価値に直接役立つというのはそれだけで貴重なことで、IVRyを作り上げてきた奥西社長はじめ社員の皆様には本当に敬意を抱きます。

そして何より会社が重きを置くWork is funのミッションが自分にとって何かを考えたときに、これまでと同様にAIの可能性と驚きを追求し続けて、それを届けることで世の中を少しでも良くしていくことだろうなというのが、一番素直な感想です。また、新しい技術へのチャレンジや学びの種が会社に多く転がっているのも、純粋に業務を楽しめている点です。例えば、音声言語のAIアプリケーション開発は今年に入っても発展が著しく続いており、また古典的な通信技術とも関わりが深い分野でもあります。私もまだまだ理解が浅い部分が多いので、週末のどちらかは音声AIに関わる何かに触れようというのを入社してからの決め事としていたりします。

入社後の感想

会社の雰囲気は常に明るく、slackもいつも賑やかです。毎週金曜にはTGIF(社内で行われる交流会)が開催されて社員の交流もよく行われています。

同時に、毎週の事業成長や状況変化は著しく、サービスの機能もハイペースで追加されていっています。加えて顧客案件の積み上げや新規事業の仮説検証も複数同時並行で進みながらも、短いサイクルで着実に成果を上げられていて率直にすごいと感じています。

メンバーは質問やヘルプを求めたら惜しみなく対応してくれます。そのお陰で、自身がフォーカスするプロジェクトに集中して貢献点を見出しながら、少しずつ関心のスコープを広げつつ全体像の理解を深めていけばなんとかやっていけそうです。

おわりに

読んでいただきありがとうございました。IVRyはまだまだAIエンジニアはじめ各職種絶賛採用しています。ご関心を持っていただけた方はぜひお気軽にカジュアル面談にご応募ください。

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